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ブックマーク / book.asahi.com (40)

  • 岩井志麻子さん「おんびんたれの禍夢」インタビュー 虚実が溶け合う悪夢のような明治ホラー|好書好日

    岩井志麻子さん=種子貴之撮影 岩井志麻子(いわい・しまこ)作家 1964年岡山県生まれ。99年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日ホラー小説大賞を受賞。同作を含む作品集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山周五郎賞を受賞。ホラーや怪談を中心に多くの作品を発表している。主な著作に『岡山女』『合意情死』『楽園』『でえれえ、やっちもねえ』『煉獄蝶々』「現代百物語」シリーズなど。 ぎりぎり手が届くくらいの過去 ――『おんびんたれの禍夢』は、デビュー作『ぼっけえ、きょうてえ』以来、岩井さんが得意としてきた明治もののホラーです。 結局、明治が一番書きやすいんですよね。わたしらが子供の頃は、明治生まれの年寄りがまだ生きていて、腰を90度くらい曲げて近所を歩いていました。だから昔ではあるけれどそこまで大昔でもない。ぎりぎり手が届くくらいの過去という感覚があるんです。それが今の若い人たちは、昭和レトロ

    岩井志麻子さん「おんびんたれの禍夢」インタビュー 虚実が溶け合う悪夢のような明治ホラー|好書好日
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    terata 2024/08/16
  • okadadaの音楽論に迫る5冊 DJとして考える。場所と不可分の音が、記録されて広まることの意味(後編)|好書好日

    okadada(オカダダ) 1986年、滋賀県生まれのDJ/トラックメイカー。全国各地の多岐にわたるパーティーにDJとして出演中。ネットレーベル・maltine recordsやbandcampから楽曲をリリースしている。DJ仲間・shakkeとのおしゃべりポッドキャスト「チャッターアイランド」もSpotifyで配信中。 >【前編】okadadaの音楽論に迫る5冊 「残された音源を使って、残らない一晩を彩るDJとは何か」 消え去った音楽と残る音楽 ――では次のを紹介していただきましょう。 『レベティコ-雑草の歌』というバンド・デシネです。1920年代にギリシャで生まれたレベティコという音楽ジャンルの話。タンゴの影響を取り入れてて、ギリシャのブルースと言われてるそうです。レベティコとは反逆者ですよね。そのレベティコを演奏するバンドの一晩の話なんです。 ――大判で画もすごくきれいですごくかっ

    okadadaの音楽論に迫る5冊 DJとして考える。場所と不可分の音が、記録されて広まることの意味(後編)|好書好日
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    terata 2024/08/07
  • ヨシタケシンスケさん「ちょっぴりながもち するそうです」インタビュー 自分に向けた31の「新作おまじない」|好書好日

    ヨシタケシンスケさん=松嶋愛撮影 ヨシタケシンスケ 1973年、神奈川県生まれ。『りんごかもしれない』『もう ぬげない』(ブロンズ新社)、『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)、『あつかったら ぬげばいい』(白泉社)、『あんなに あんなに』(ポプラ社)でMOE絵屋さん大賞第1位を受賞し、7冠に輝く。『つまんない つまんない』(白泉社)の英語版で、2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵賞を受賞。著作に『それしか ないわけ ないでしょう』『ものは言いよう』『もりあがれ! タイダーン ヨシタケシンスケ対談集』(白泉社)などがある。 根拠なく面白がれる場があってもいい ――10回ぐらい読み、読むだけじゃアレなんで、絵に書かれた31個の「おまじない」を全部書き写してみたんです。不思議とふわっと心が軽くなったり、あるいは、思いがけない深

    ヨシタケシンスケさん「ちょっぴりながもち するそうです」インタビュー 自分に向けた31の「新作おまじない」|好書好日
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    terata 2024/07/20
  • 中国ミレニアル世代が牽引する新時代のポップカルチャー 小山ひとみさん「中国新世代」インタビュー|好書好日

    文:篠原諄也 写真:北原千恵美 小山ひとみ(おやま・ひとみ)ライター、キュレーター、中国語通訳・翻訳者 2003~05年、中国の国営ラジオ局「中国国際放送局(北京放送)」の日語部に勤務。「フェスティバル/トーキョー」中国プログラムキュレーター。中国のミレニアルズやユースカルチャーを得意とし、「STUDIO VOICE」「装苑」「リアルサウンド」「HEAPS」「美術手帖」などのメディアに執筆。中国のメディア「日和手帖」「with eating」に日の情報を提供するなど、日中国の「いま」にフォーカスして情報発信を続けている。 中国で生活する人の「生の声」を ――中国のミレニアル世代の生き方に着目したのはなぜでしょう? 最近、ITやビジネスの分野の中国関連のは増えています。でも中国で生活している人たちの生の声を伝えたがないなと思ったんです。一体どんな価値観を持っていて、どんな事が好き

    中国ミレニアル世代が牽引する新時代のポップカルチャー 小山ひとみさん「中国新世代」インタビュー|好書好日
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    terata 2024/02/19
  • tofubeatsの知を拡張する愛読書 知らないより知ってたほうが、面白い確率が高い|好書好日

    tofubeatsさん tofubeats(とーふびーつ) 1990年生まれ神戸出身のラッパー/プロデューサー。中学時代から音楽活動を開始し、高校3年生で国内最大のテクノイベント「WIRE」に最年少で出演。代表曲は「朝が来るまで終わる事の無いダンスを」「水星 feat. オノマトペ大臣」など多数。2022年には中村佳穂らが参加した4年ぶりのフルアルバム「REFLECTION」、初の著書『トーフビーツの難聴日記』を発表する。 目標とするECDと小西康陽 ――アルバム「REFLECTION」と同日に出版される『トーフビーツの難聴日記』のゲラを読ませていただきました。tofubeatsさんは2015年にご自身の会社・HIHATT(ハイハット)を立ち上げましたが、創作以外にも、サンプリングのクリアランスや楽曲の権利処理、契約書の内容を弁護士さんに相談したりといろんな実務を並行されているん

    tofubeatsの知を拡張する愛読書 知らないより知ってたほうが、面白い確率が高い|好書好日
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    terata 2022/05/18
  • あの本をなぜ紹介できなかったのか 朝日新聞本好き記者が懺悔の気持ちで語り尽くす「とっておきすぎ読書会」前編|好書好日

    とっておきすぎる、とっておきすぎた 山崎 さあ、始まりました。刊行から半年以上が経ったけれど、新刊として紹介できなかったについて語ろうという企画です。紹介できなかった事情は色々あるけれど、ようするに刊行ペースに追いついていないというのが現実。いまに限らず刊行点数は当にたくさんあって、書店の新刊棚もどんどん入れ替わってしまう。一方で媒体の紙面は限られるし、僕たちのマンパワーにだって限界がある。現場の実感として、いいなのにきちんと紹介し切れていない。だったらもう、時間が経ってもいいじゃないか、という開き直りから思いつきました。ただ、ここでいいが紹介されればされるほど、あんたら何をやってたんだと……。 滝沢 取りこぼし感が強くなる(笑) 山崎 なるけれど(笑)。とはいえ、そこは反省しながらも、世の中にはこんなにいいがたくさんあるんですよ、ということを語り合いたいなと。 滝沢 新刊点

    あの本をなぜ紹介できなかったのか 朝日新聞本好き記者が懺悔の気持ちで語り尽くす「とっておきすぎ読書会」前編|好書好日
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    terata 2021/09/25
  • 東村アキコさん「私のことを憶えていますか」インタビュー イメージ一転、「初恋」を描いたピュアな恋愛漫画|好書好日

    自身の「初恋」の記憶が原点 『私のことを憶えていますか 1』より (C)2020, Higashimura Akiko, neostory, All rights reserved. ――『私のことを憶えていますか』のテーマを初恋にした理由は? この作品は日韓同時配信で、タイムラグなく更新できるようにスピーディに韓国語翻訳もしてるんです。これは漫画界で初めてのチャレンジなのですが、今後アジア各国やそれ以外の国でも配信もすることが決まっているプロジェクトなので、テーマは国とか年齢とか関係なく、どの人もみんな経験のある「初恋」にしようって思いついた感じですね。 主人公の遥は小学生の頃、3つ年下の男の子に好きになって、彼が引っ越すときにスーパーボールをもらった。ただ相手が年下だから、同級生の男の子にばれるとヘンタイ扱いされるかもと思って自分の気持ちを隠してたんです。大人になった遥はそれを思い出す

    東村アキコさん「私のことを憶えていますか」インタビュー イメージ一転、「初恋」を描いたピュアな恋愛漫画|好書好日
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    terata 2021/09/25
  • アートディレクター細山田光宣さん「アナログとデジタルの垣根がなくなっている」 雑誌と本のデザインのこれから|好書好日

    細山田光宣さん=西田香織撮影 渋谷の住宅街に2棟ある事務所 細山田デザイン事務所で、まず目を引くのはオフィスだ。東京大学駒場キャンパスにも近い、渋谷区・富ヶ谷の閑静な住宅街に一棟の事務所あり、そこからすぐ角を曲がった山手通り沿いにカフェ兼社員堂がある。銀座のオフィスを経て、あるときから「路面店」になったという。 「デザイン事務所は雑居ビルやマンションの1室にオフィスがあることが多いですが、そうすると街からデザイン事務所の存在が消えるんです。僕らも銀座のときは7階だったんですけど、やっぱり地域に根差す感覚じゃなかったんですね」 「街の看板屋のように、来はデザイン会社も、誰でもノックできる存在じゃなくてはいけないと思うんですよ。今はリモートワークも広がってますけど、デザイナーは拠点があって、そこで何をしていくかを考えるべきなんじゃないかと。20年後、30年後もいる前提で、『あそこデザイン事

    アートディレクター細山田光宣さん「アナログとデジタルの垣根がなくなっている」 雑誌と本のデザインのこれから|好書好日
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    terata 2021/09/25
  • 「あやうく一生懸命生きるところだった」の著者がコロナ禍で見直す、自分だけの「小さくても確かな幸せ」|好書好日

    ハワン『今日も言い訳しながら生きてます』(ダイヤモンド社)より (C)HAWAN ハワン 業はイラストレーター。イラストだけではべていけないとエッセイを書き始める。さまざまなイラストを提供しながら、エッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』を書いた。イラストよりエッセイの方が売れて若干複雑だが、それでも生きていけるからありがたい。怖いもの知らずで2冊目を上梓してしまう。 「小さな楽しみ」探しが自然になった ――1冊目のがベストセラーになって、ハワンさんの考えや対人関係、または生活に変化はありましたか? 意外にも、それほどなかったような気がします。が売れたので講演などの依頼も来ましたが、私のコンセプトとして「一生懸命生きてはいけない」と思ったので、たくさんお断りしました。今まで通り、自分がいちばんやりたいように、ただ気楽に遊んで暮らしています。 ――「他人の目を気にせず生きよ

    「あやうく一生懸命生きるところだった」の著者がコロナ禍で見直す、自分だけの「小さくても確かな幸せ」|好書好日
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    terata 2021/08/11
  • BTS、TWICE…K-POPアーティストの愛読書が売れる理由 ファン心理を突く「書籍の韓流ブーム」|好書好日

    文:桑畑優香 写真:吉野太一郎 さきがけは「私は私のままで生きることにした」 「ナヨン(TWICE)の愛読書は『言葉の温度』(イ・ギジュ著、米津篤八訳、光文社)。私たちが紡ぎ出す言葉の持つ大切さや切実さが語られている韓国で大ヒットの一冊。K-POPコーナーにございます」 【K-POPアーティストたちの愛読書】 当店では #TWICE や #BLACKPINK etc.のメンバーたちの愛読書を紹介しています🌟 ナヨン(TWICE)の愛読書は『言葉の温度』(著:イ・ギジュ) 私たちが紡ぎ出す言葉の持つ大切さや切実さが語られている韓国で大ヒットの一冊😌✨ K-POPコーナーにございます🤗💞#hmv pic.twitter.com/XKcRWn3cDw — HMV&BOOKS HAKATA (@hmvbooks_hakata) July 29, 2020 こんなコメントを添えて福岡市のHM

    BTS、TWICE…K-POPアーティストの愛読書が売れる理由 ファン心理を突く「書籍の韓流ブーム」|好書好日
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    terata 2021/08/11
  • 「あやうく一生懸命生きるところだった」ハワンさんインタビュー 韓国で25万部、東方神起メンバーも読んだ「努力しないススメ」|好書好日

    ハワン イラストレーター、作家。1ウォンでも多く稼ぎたいと、会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していたある日、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞める。こうしてフリーのイラストレーターとなったが、仕事のオファーはなく、さらには絵を描くこと自体それほど好きでもないという決定的な事実に気づく。以降、ごろごろしてはビールを飲むことだけが日課になった。書籍へのイラスト提供や、自作の絵も1冊あるが、詳細は公表していない。 村上春樹の『風の歌を聴け』の一場面を例に、波に漂っていようが必死に泳ごうが、無人島にたどり着けば結果は同じと説く。(c)HAWAN 「一生懸命生きない」実験をしてみた ――40歳にして、イラストレーターと会社勤めから抜け出し、今はフリーランスという、何をするでもない暮らしをしておられると聞きました。そこに至った経緯を教えて下さい。 40歳になって「ああ、一生

    「あやうく一生懸命生きるところだった」ハワンさんインタビュー 韓国で25万部、東方神起メンバーも読んだ「努力しないススメ」|好書好日
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    terata 2021/08/11
  • 「ブラタモリ」で紹介できない京都を歩く 京大・高木博志教授の「ブラタカギ」、裏歴史に目背けず|好書好日

    「性や死を隠蔽した観光言説がなにをもたらすのか、考えて」 年間5千万人以上が訪れる京都市は、観光都市として世界的成功例だ。芸妓(げいこ)舞妓(まいこ)の「もてなし文化」など、イメージ作りのうまさが際立つが、一風変わった“観光ツアー”もある。京都大学人文科学研究所の高木博志教授の「ブラタカギ」は、学生や教職員をガイドする人気授業。「歴史は正も負も複眼的にみる必要がある。(テレビの)ブラタモリでは絶対紹介できない京都を歩きます」とは高木さんの前口上である。 この日は新京極から鴨川の河原に隣接する歌舞伎の南座、祇園をへて、豊国神社へと南下するコースだ。おしゃれな繁華街・新京極は、寺院が並ぶ寺町に隣接する。「寺とはかつて興行の場でもあった」と高木さんは言う。江戸時代の寺院境内の興行は、明治維新後、常設の興行地域に変貌(へんぼう)する。明治時代に歌舞伎や浄瑠璃や寄席、大正・昭和に映画館と、時代に応じ

    「ブラタモリ」で紹介できない京都を歩く 京大・高木博志教授の「ブラタカギ」、裏歴史に目背けず|好書好日
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    terata 2021/06/28
  • 坂口恭平さん『躁鬱大学』インタビュー 気分の波に悩むすべての人に贈る“読むクスリ”|好書好日

    文:岩恵美、写真:北原千恵美 坂口恭平(さかぐち・きょうへい) 1978年、熊県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家や建築家、絵描き、音楽家などとして多彩な創作活動に取り組む。躁病であることを公言し、自らの携帯電話(090-8106-4666)で「いのっちの電話」の相談員も務める。近刊に『自分の薬をつくる』(晶文社)、『苦しい時は電話して』(講談社現代新書)、パステル画集『Pastel』(左右社)など。現在は熊市を拠点に活動。2023年に熊市現代美術館にて個展を開催予定。 Twitterとは体質である ――昨年noteにアップされた時には、躁病と診断されたことがない自分には関係ない内容かなと思って読んでいなかったのですが、大間違いでした。気分の浮き沈みは、大なり小なり人にはつきものですもんね。 僕は『躁大学』っていう体(てい)がただ欲しいだけ。言おうとしているこ

    坂口恭平さん『躁鬱大学』インタビュー 気分の波に悩むすべての人に贈る“読むクスリ”|好書好日
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    terata 2021/05/29
  • 装丁家・川名潤さん「原稿で、今日の行動が変わる」 文芸誌「群像」の大胆リニューアルから漫画・小説まで|好書好日

    川名潤さん=西田香織撮影 川名潤(かわな・じゅん)装丁家 1976年千葉県生まれ。インフォバーン、prigraphics inc.を経て2017年に川名潤装丁事務所を設立。文芸、漫画の装丁やエディトリアルデザインを中心に活動。最近の装丁に今村翔吾『じんかん』、恩田陸『スキマワラシ』、金原ひとみ『fishy』、乗代雄介『旅する練習』、佐藤究『テスカトリポカ』、鳥飼茜『サターンリターン』、ヤマシタトモコ『違国日記』など。雑誌は現在「小説推理」(双葉社)、「群像」(講談社)のデザインを担当。「群像」にて「極私的雑誌デザイン考」を連載中。 川名潤さんは、雑誌から書籍まで「なんでもできる」装丁家だ。 漫画家・今日マチ子さんの鮮烈なデビュー作『センネン画報』、250万部を突破した漫画版『君たちはどう生きるか』、最近大きな話題を呼んだ文芸誌「群像」のリニューアル、そして棚にたたずむ小説や人文書の数々―

    装丁家・川名潤さん「原稿で、今日の行動が変わる」 文芸誌「群像」の大胆リニューアルから漫画・小説まで|好書好日
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    terata 2021/05/25
  • 荒俣宏さん「妖怪少年の日々 アラマタ自伝」インタビュー 現代の妖怪博士ができるまで|好書好日

    文:朝宮運河 写真:内海裕之 荒俣宏作家・翻訳家・博物学者 1947年、東京都生まれ。1960年代から海外怪奇幻想文学の翻訳・紹介に携わり、紀田順一郎とともに『怪奇幻想の文学』『世界幻想文学大系』などの画期的シリーズを編集。その一方で、『世界大百科事典』の改訂作業に参加、自らも多くの項目を執筆した。風水・オカルトの知識を総動員した大河小説『帝都物語』はベストセラーとなり、1988年に映画化。『別世界通信』『世界大博物図鑑』『アラマタ図像館』『ホラー小説講義』など多数の著書がある。現在、監修を手がけた企画展「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」が角川武蔵野ミュージアムで開催中(~2021年3月31日)。 役に立たないことを追いかけた少年時代 ――『妖怪少年の日々 アラマタ自伝』は荒俣さんの73年の軌跡を、多彩なエピソードを交えつつ綴った初の自伝です。執筆の経緯を教えていただけますか。 経緯は実にシン

    荒俣宏さん「妖怪少年の日々 アラマタ自伝」インタビュー 現代の妖怪博士ができるまで|好書好日
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    terata 2021/04/09
  • 2020年の新刊絵本 ベストセレクション|好書好日

    junaida「怪物園」 絵デビュー作の『Michi』と、それに続く『の』の圧倒的な絵の美しさ、発想の斬新さで注目を集めたjunaidaさん。3作目の『怪物園』(いずれも福音館書店)にもまた、読者の予想を裏切る物語の展開、考え抜かれたデザインが詰め込まれています。「ずっと新しいものを作りたいと思っているので、もし次に絵を出すとしても、今までのものと多分全然違ったものになるんじゃないか」と話すjunaidaさんの今後が、ますます楽しみです。 >junaidaさんの絵「怪物園」インタビュー 怪物のいる現実、空想に遊ぶ子どもたち >「この読んで!」オススメ 大切な人にプレゼントしたい絵! junaida作『の』 キューライス「ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!」 『ネコノヒー』や『スキウサギ』などの漫画で知られるキューライスさんが手がけた絵『ドン・ウッサ ダイエットだいさくせん!

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    terata 2020/12/28
  • 川上未映子さん「夏物語」インタビュー 産むこと、産まないこと、生きること|好書好日

    川上未映子さん 「子を持つことが善」という価値観への問い 始まりは2008年、30歳の夏子は、豊胸手術のため上京する姉を駅で待っている。姉の巻子は39歳のホステス。地元の大阪で12歳の緑子を一人で育てている。「乳と卵」は夏子が東京のアパートに巻子と緑子を迎えた3日間を描いた。『夏物語』はその3日間と8年後を描く。 「乳と卵」を起点としたのは「まだ書かれるべきことがたくさんあると感じていたから」。2作目の小説で、当時は書く技術が伴わなかった、とも。「女の人が生まれ、生きていくことを書きたい」。その根っこには、常に倫理への問いがあった。「子どもの頃からよく取り返しのつかなさを考えます。一番は死。そして、生まれてくることも同じように取り返しのつかなさがある」 8年後、38歳になった夏子は小説やエッセーを細々と書いている。性的な欲求がなく好きな人もいない。だが、自分の子どもに「会いたい」と思い、第

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    terata 2020/10/30
  • 「薔薇はシュラバで生まれる 」笹生那実さんインタビュー 少女漫画の黄金期支えた「アシ」の青春|好書好日

    文:若林理央 写真:斎藤大輔 笹生那実(さそう・なみ) 高校3年生のとき、「笹尾なおこ」のペンネームでデビュー。その後アシスタント生活をしながら「笹生那実」もしくは「さそう・なみ」として作品を発表。30代で漫画家を引退した後、40代から同人誌活動を開始。20年後、同人誌即売会「コミティア」でアシスタント時代のエピソード漫画を含めた同人誌を販売していると、購入したイースト・プレスの編集者から声がかかり書の出版に至った。 高3で漫画家デビュー ――「薔薇はシュラバで」というタイトルは洒落が効いてインパクトがありますね。 現代ならありえないような少女漫画制作現場を、若い方にもわかりやすいように伝えるにはどの言葉が良いかと考えたときに、しっくりきたのが「シュラバ」でした。「漫画家は締め切り前は修羅場になる」という認識が、当時より広がったのも理由の1つですね。 ――笹生さんが漫画を描き始めたのはい

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    terata 2020/08/01
  • 西島大介さん「ヤング・アライブ・イン・ラブ 完全版」インタビュー 「異常な日常」でフィクションが果たす役割とは|好書好日

    文:ハコオトコ 画像は西島大介「ヤング・アライブ・イン・ラブ 完全版」より 西島大介(にしじま・だいすけ)漫画家 1974年、東京都生まれ。漫画家、イラストレーター、ミュージシャンとしても活躍。主な作品に漫画「世界の終わりの魔法使い」シリーズ、『ディエンビエンフー』など。2020年に個人電子出版レーベル「島島」(https://daisukenishijima.jimdofree.com/)を設立。 3・11直後のボーイ・ミーツ・ガール ――3・11の直後に連載が始まったこの『ヤング・アライブ・イン・ラブ』。3基の「巨大湯沸かし器」が設置されている、東京の架空の街を舞台にした作品です。大昔からあると言われ、街の人も気にしない湯沸かし器で爆発事故が発生。主人公の男子高校生は全く騒がない周囲に違和感を感じる一方、「この街には呪いがかかっている」などと言いだす“メンヘラ”少女と恋に落ちる……。湯

    西島大介さん「ヤング・アライブ・イン・ラブ 完全版」インタビュー 「異常な日常」でフィクションが果たす役割とは|好書好日
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    terata 2020/08/01
  • Riverside Reading Clubがトミヤマカレーで座談会 雑多な街・大塚はブルックリン!?|好書好日

    Lil Mercy(りる・まーしー) 1979年生まれ。Riverside Reading Clubの中心人物。アンダーグラウンドなヒップホップからハードコアパンクまで多様な音楽を届けるレーベル・WDsoundsも運営してる。昨年J.COLUMBUS名義でアルバム「WAVES, SANDS, & THE METROPOLIS」をリリースした。またPAYBACK BOYSのヴォーカリストとしても知られている。 >Riverside Reading Clubの新連載がスタート! 「BOOK GIVES YOU CHOICES」の名前に込めた思いとは? 1回目のゲストはトミヤマカレーの永井志生さんと宮崎希沙さん Lil Mercy:この連載では毎回ゲストに登場してもらって、好きなの話を聞こうと思っています。記念すべき1回目は永井志生くんと宮崎希沙さんのお二人。 ikm:4月に「トミヤマカレー

    Riverside Reading Clubがトミヤマカレーで座談会 雑多な街・大塚はブルックリン!?|好書好日
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    terata 2020/08/01