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ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (6)

  • 所有は人を幸福にするか?──『人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念』 - 基本読書

    人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念 作者:ブルース・フッド白揚社Amazon人間にとって「所有」とは重要な概念だ。何一つ持たずに暮らしている人などそうそういるはずもないし、年末年始には毎年何を買って(所有して)良かったのかの振り返りが上がる。車や家など、所有がそのまま人生やその人の価値観や立場をあらわすステータス、象徴になるものも多い。所有しているものは自分の一部なのである。 われわれは新しいモノを買って所有しても、次はさらにもっと良いものを所有できないかと考える。その欲求には終わりがない。モノを所有することで、人はそれが奪われたり損なわれたりするのを恐れるようになり、行動に歪みが出ることもある。 モノを所有することで幸せになれると私たちは考える。だがむしろ、所有によってかえって惨めさが増すことも少なくない。富の蓄積にやっきになった一生をふり返り、「ああ、いい人生

    所有は人を幸福にするか?──『人はなぜ物を欲しがるのか:私たちを支配する「所有」という概念』 - 基本読書
    terata
    terata 2023/01/08
  • 2020年に刊行され、おもしろかったノンフィクションを振り返る - 基本読書

    2020年ももうすぐ終わるので、読んでおもしろかったノンフィクションを振り返っていこうかと。今年はまるっとの雑誌でノンフィクションの新刊ガイドを担当しており、例年よりもたくさん読んだような、あまり変わらないような。とはいえ、おもしろいノンフィクションには山ほど出会ったので、思い出しながら書いていく。 まずは科学系から! LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界 作者:デビッド・A・シンクレア,マシュー・D・ラプラント発売日: 2020/09/01メディア: Kindle版科学系のノンフィクションの中で最もおもしろかったのはなにかといえば、デビッド・A・シンクレア、マシュー・D・ラプラントによる『LIFESPAN 老いなき世界』になる。シンクレアは老化の原因と若返りの方法に関する世界的な権威で、老化は克服できる病であり、克服すべきだ、とこのの中で強烈に主張している。ほとんどすべての

    2020年に刊行され、おもしろかったノンフィクションを振り返る - 基本読書
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    terata 2020/12/17
  • 究極の雰囲気ゲー、傑作サイバーパンクゲーム──『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』 - 基本読書

    store.steampowered.com IGN Japanから原稿依頼があり今度サイバーパンクについての大きめのコラムを書く予定があるので、昔やった『VA-11 Hall-A』を思い出すためにプレイし直していたんだけど、これがおもしろいよなあ。尋常ではないぐらいに「ノベルゲーム」としての文章がうまい。一瞬でこちらを惹きつけるテキスト、政治と性と暴力が絡み合った「危険な」社会の描き方、そうした社会で生きる人々の日常、そのすべてが。 当時プレイした時に書けばよかったのだけど(2017年ぐらいかな?)今回軽くやりなそうと思ったら最後までプレイしてしまったので、超今更ながらも軽く雑感を書いておきたい。どうしてもブログにこのゲームの記事を残しておきたかったのもある。 作は、近未来のサイバーパンク都市における日常のやりとりを、バーテンダーとして生活する一人の女性ジルの視点を通して描き出していく

    究極の雰囲気ゲー、傑作サイバーパンクゲーム──『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』 - 基本読書
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    terata 2020/10/27
  • 読み逃さないように振り返る! 2019年のノンフィクションベスト10 - 基本読書

    の雑誌439号2020年1月号 作者:出版社/メーカー: の雑誌社発売日: 2019/12/11メディア: 単行(ソフトカバー)二〇一九年も素晴らしいノンフィクションが多数出たわけですが、今回は僕が読んだ中でひときわおもしろかったものを振り返っていこうかと。僕もブログで書評を書きはじめて長いですが、今年は「の雑誌」でノンフィクションの網羅的な新刊書評連載も始まり、ますますノンフィクションを読む必要に駆られている昨今であります。 で、今年そもそも何読んだっけなあと読んだを振り返りながら「これは取り上げてもいいかな」というやつをピックアップしていたんだけど、あっさりと二十二冊を超えてしまった。毎年こんなにたくさんはピックできていないので、今年はやっぱり豊作だったのかなと思わんでもない。まあ二十二冊も紹介するのは大変なので、その中から十冊に厳選してご紹介していきましょう。順不同でござい

    読み逃さないように振り返る! 2019年のノンフィクションベスト10 - 基本読書
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    terata 2019/12/24
  • ツイッターから解放されるために──『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』 - 基本読書

    デジタル・ミニマリスト: 当に大切なことに集中する作者: カル・ニューポート出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/10/03メディア: 単行AmazonKindleこの『デジタル・ミニマリスト』は、端的にいうと「TwitterやFacebookみたいなSNSは人間の注意・関心をハックしてくる存在であって、時間の無駄だから、やめられるならやめたほうがいい」というである。最初に具体的に「どのようにそうしたSNSが我々の注意と時間を奪っているのか」を述べ、その後に実践編として「じゃあ、どうすれば我々はSNSから離脱できるのか」を紹介していく流れになっている。 「まさに自分が求めていただ!」と思う人も多いのではないかと思う。何しろ、僕がまさにそうだったからだ。 ツイッターをやめようと奮闘する日々 というのも僕は特にTwitterに関して、この2年は利益よりも害が多くなってしまった

    ツイッターから解放されるために──『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』 - 基本読書
    terata
    terata 2019/10/05
  • 日本を舞台にした妖怪大戦争アメコミ『Wayward 1: String Theory』 - 基本読書

    sow.blog.jp ↑ここで紹介されていたのを読んでなんとなく注文してみたのだけど、面白い。上記の記事は海外の反応、つまり英語で読んだ人らの反応なのだが、日人から見ると読むとわりとおかしなところが多くて、ただ頑張って日的な要素を取り込んでいるのも確かで、その違和感の混在が面白い。 Wayward 1: String Theory 作者: Jim Zub,Steve Cummings 出版社/メーカー: Image Comics発売日: 2015/04/07メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る主人公の女子高生であるローリーレーンはアイルランド人の父と日人の母の間に生まれ、日で母親と暮らすために飛行機にのってアイルランドからやってくる。満員電車に不可思議な街並み、飛び交う日語と文化的な差異に驚きつつも母親と見事対面を果たし、一緒に暮らし始めたと思った矢

    日本を舞台にした妖怪大戦争アメコミ『Wayward 1: String Theory』 - 基本読書
    terata
    terata 2015/09/05
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