日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉で、日本が酒税法で定めているビール類の定義を見直すようにEUが求めていることがわかった。 ベルギー産など欧州「ビール」の一部が発泡酒に分類されているのに、実際に日本で販売される際には、ビールと同じ高い税額が課されるためだ。 8~12日までの予定で東京で始まった交渉会合に合わせ、互いに規制の撤廃・改善を求める「非関税障壁」の項目の一つとしてEU側が要求した。日本はビール原料を主に麦芽とホップなどに限っており、それ以外を使った場合はビールと認めていない。このため、風味付けに香辛料のコリアンダーなどを使っているベルギービールの一部などは発泡酒として扱われている。