人類の活動が盛んになり、地球環境に影響を及ぼしている現在を、地質学的に「人新世(じんしんせい)」という新しい時代区分として定義しようと、愛媛大学などのグループが大分県の別府湾で調査を行いました。 地球の歴史は、地質に残された特徴を元に時代が区分されており、1億4500万年前以降の温暖で恐竜が繁栄した時代が「白亜紀」とされているほか、およそ1万年前に寒冷な気候が終わってから現在までは「完新世」とされていますが、分解されにくいプラスチックや化石燃料を燃やしたときにでる微粒子、それに、環境汚染をもたらす化学物質など、人類の活動の痕跡が地質に残り始めているとして、現代を「人新世」という新たな時代に区分できないか、国際的な学術団体が検討をはじめています。 大分県の別府湾には、1年ごとの海底の堆積物が乱れずに積み重なっている特別な海域があり、愛媛大学沿岸環境科学研究センターの加三千宣准教授などの研究グ