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ブックマーク / naturalist2008.hatenablog.com (7)

  • なぜ「偽の眼」が進化してきたか - むしのみち

    イモムシの「眼状紋」についての論文を読んでみました。 眼状紋というのは、特にチョウやガで来の眼ではないところに形成される眼そっくりの紋のことです。例えば、ジャノメチョウの仲間の成虫の翅には、名前の由来になっているほど「眼」がたくさんあります。 ヒメウラナミジャノメ成虫の眼状紋(Wikipedia: photo by Alpsdake) 一方でアゲハチョウやスズメガの幼虫にも眼状紋が出現するのはよく知られています。日では、ナミアゲハやビロードスズメ、アケビコノハの幼虫の眼状紋が有名です。 ナミアゲハ幼虫の目状紋(Wikipedia: photo by Alpsdake) アケビコノハ幼虫の眼状紋(Wikipedia: photo by Almandine) さてこの「眼状紋」はどのように進化してきて、そしてどういう役割をもっているのでしょうか?成虫の眼状紋は翅に見られるのでそこを頭と見せ

    なぜ「偽の眼」が進化してきたか - むしのみち
    terazzo
    terazzo 2013/05/28
  • 妖精の輪と悪魔の庭 - むしのみち

    AFPBB Newsより 『「妖精の輪」、実はシロアリが原因』 Fairy circle(Wikipedia より:by Thorsten Becker) アフリカの草地に「妖精の輪(Fairy circle)」と呼ばれる、円形の「裸地」が出現する現象は古くから知られていたそうです。これはシロアリの一種 Psammotermes allocerus による「除草」によるものであるという仮説がこれまであり、最近サイエンスに出版された論文ではその仮説を支持しているということです。シロアリは草の根っこをべて結果枯らしてしまうそうです。下記のリンクに「妖精の輪」の画像がたくさん見られますが、これらがシロアリによって形成されたと思うと感慨深いものがあります。 Creators Of Mysterious African 'Fairy Circles' Found Juergens N (2013

    妖精の輪と悪魔の庭 - むしのみち
    terazzo
    terazzo 2013/04/01
  • 陸生のウズムシ:最強の外来種? - むしのみち

    プラナリア(ウズムシ綱 Turbellaria)は生物の教科書に頻出するため一般にもよく知られた扁形動物(Platyhelminthes)でしょう。体の一部を切断しても、その切断片から一つの個体に再生可能なことで知られ、このため生物実験によく使われているわけです。 一般によく知られているウズムシは通常河川などに生息する淡水生の種です。しかし、ウズムシ類には陸上に進出したグループがいます(リクウズムシ類)。日でも雨上がりや夜間に地表を徘徊しているリクウズムシを目にした人はけっこう多いのではないでしょうか。 世界中でさまざまなリクウズムシが知られていますが、多くの種は他の動物をべる捕者です。例えば、ナメクジやカタツムリを捕する種、ミミズを捕する種、節足動物を捕する種などが知られています。通常はさまざまな種を捕する広い性幅をもっていますが、とあるアフリカ産のある種は、シロアリの巣

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    terazzo
    terazzo 2010/09/25
    グロい
  • ゾウは泳ぐ:島への分散説からネッシー説まで - むしのみち

    現存する最大の陸上動物といえばゾウでしょう。現在はアフリカとアジアに分布しています。島に分布するゾウといえば、現在はスリランカ(セイロン島)、ボルネオ島、スマトラ島から知られていますが、かつてはいろいろな島に分布していたことが(新生代後期の)化石によって明らかになっています。日にもアケボノゾウが生息していました。 北米:北部チャンネル諸島(サンタクルス島、サンタローザ島、サンミゲル島) 地中海:キプロス島、ロードス島、クレタ島、ティロス島、デロス島、ナクゾス島、クレタ島、セリフォス島、マルタ島、シシリア島、サルディニア島 アジア:フィリピン(ルソン島、ミンダナオ島)、スラウェシ島、フローレス島、チモール島、日列島 ゾウといえば陸上動物の代表でしょうから、島へは陸橋を歩いて渡って分布を広げていったというのが考えやすいでしょう(つまり、Vicariance モデルの考え方)。 例えば、北米

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    terazzo
    terazzo 2009/07/02
  • ニュージーランド沈没説 - むしのみち

    過去の超大陸ゴンドワナは、プレートに乗って現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、南極大陸、インド亜大陸、オーストラリア大陸などに分かれました。もともとゴンドワナ大陸に生息していた生物はそれぞれの島で絶滅したり、または独自に進化していきました。オーストラリアの有袋類はその例の一つです。ニュージーランドもまたこのゴンドワナ大陸の一部であったことはよく知られています(およそ8000万年前に分断)。また、ゴンドワナ大陸から分かれた後は、ジーランディア(Zealandia)と呼ばれる(亜)大陸の一部であったようです(下図参照)。同じ島国として何かと比較される日列島も、ユーラシア大陸の一部であったわけですが。 黄色の点線が過去の大陸 Zealandiaを示す(画像はGoogleより) しかし、ニュージーランドの生物相は、オーストラリア大陸や他の日のような大陸(陸橋)島とは全く異なり、コウモリ以外の在

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    terazzo 2009/05/15
    北島と南島で起源が違ったんじゃなかったっけ
  • 島で草が木になる理由:偉人たちの仮説 - むしのみち

    来、草である種が、隔離された海洋島などで木化するということがあることは以前にふれました(島で木になる植物)。 小笠原諸島の固有種ワダンノキ(キク科) なぜ木化するのか? いくつかの仮説が提唱されています。 1. Competition Hypothesis(競争仮説:Darwin 1859) 島にたどりついた祖先種(草)がより高く成長して灌木や高木になることで競争的に有利になる場合。ダーウィンが「種の起原」の中で述べている仮説だそうです。島という競争者が少ない特異な環境だからこそ、草がより高い位置で光を得る必要があり木になる方が競争に勝つことができるというもの。 2. Longevity Hypothesis(長寿仮説:Wallace 1878) 草が木化することでより長い生育期間を獲得し、これが送粉者が少ない島環境では有性生殖の機会を増やすことになるというもの。ウォーレスの「T

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    terazzo 2009/04/08
  • 生物的防除が落とした影(1)肉食のカタツムリ - むしのみち

    動物学や植物学、菌学、昆虫学などの研究者は、生物の生活史や生態を明らかにして、その結果を専門誌に発表します。その過程で、その成果が何か人の役に立ったら良いなあと望むことは一般的でしょう(私もたまに思います)。しかし、その成果が一人歩きして、思ってもみない方向へと波及してしまうこともあるでしょう。そういうリスクを常に考えておく必要はあるのかもしれません。 カタツムリをべるカタツムリ、そんな一般的にはあまり知られていないだろう生態をもつカタツムリをめぐる悲劇についてのお話です。 熱帯、亜熱帯地域に持ち込まれ帰化したアフリカマイマイは、その農業上、衛生上の害虫であるため、最悪の外来種と銘打ったわけではありません。むしろ、これらを防除するためにとった政策が最悪であったと言うべきだったかもしれません。これによって、各地域に固有のカタツムリ類の多くが絶滅してしまったからです。 アフリカマイマイの帰化

    生物的防除が落とした影(1)肉食のカタツムリ - むしのみち
    terazzo
    terazzo 2009/02/09
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