「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。 本日(11月12日)日経新聞朝刊にこんな記事があった。 連載30回目「200年企業 明珍本舗、チタン応用に道」である。 明珍の名を初めて知ったのは、「音遊びの会」の高野昌昭さんが、野口三千三先生に「明珍火箸」をプレゼントされたことがきっかけだった。 単に透明な音ではない。 複雑な倍音を含んだ厚みのある透明性。 単に涼やかではない。 歴史の重さをのせた涼やかさだ。 単に美しいだけではない。 ものづくりへのこだわりが結晶となった響きだ。 単に癒されるだけではない。 これはバッハの無伴奏チェロ組曲第一番の崇高さに似ている。 甲冑を作る一族で、十二世紀半ば、近衛天皇に献上。 「音響朗々光明白にして玉のごとく、類稀なる珍器」と称賛され、明珍姓を授かったと言う曰くがある。 時代は下って明治
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