新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Bブロック公式戦(21日、東京・後楽園ホール)で、矢野通(40)がゴールデンスター・飯伏幸太(36)の連勝を止め、初勝利を挙げた。 レスリング協会はパワハラ問題に揺れ、日大はアメリカンフットボール部の危険タックル騒動が世間の非難を浴びた。「日大レスリング部」という肩身の狭い肩書を持つ矢野は、自身のファイトで古巣の名誉を回復するべく、反則ざんまいの過去を悔い改め、今回のG1ではクリーンファイトを展開していた。 ところがいつもと勝手が違ったか、開幕からまさかの2連敗…。ついにこの日、本性を現した。コーナーマットを外して、飯伏を鉄柱に打ちつける。 さらに何と場外からテーピングを持ち出すと、飯伏の両手をグルグル巻きにして自由を奪う。マーティ浅見レフェリーを巻き添えにする形で飯伏を後方に投げ、レフェリーがチェックできない無法空間をつくり出した。 粘る飯伏