紺綬褒章 | ある市役所職員のあぶないひとりごと。紺綬褒章は「公益のため私財を寄付し功績顕著なる者」に対して国から与えられる栄典の一種です。ちなみに褒章には、このほか紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章があります。 先日、市民の一人が紺綬褒章を受けました。市に対して「私財を寄付」したのですが、実はこれには裏があります。この方が寄付されたのは文化財的価値があると思われる茅葺屋根の古民家です。推測できると思いますが、つまり自分で維持管理できなくなったので代わりに市に管理して欲しいというわけなのです。 確かに寄付を受けた物件の評価額は紺綬褒章の基準を満たすものでしたし、受章された方を非難する気は毛頭ありません。 問題にしたいのは、平気で褒章の申請をする担当課の無神経さです。褒章は働きかけがなければ受けることができませんので、上のような経緯を踏まえてあえて申請しないという選択肢もあったのではないかと思うのです。 寄付された施設にはこれ
