サグラダ・ファミリア崩落の危険? 地下に鉄道トンネル 2007年06月30日10時17分 アントニオ・ガウディが設計し、現在もバルセロナで建設中の世界遺産、サグラダ・ファミリア教会の大聖堂で、崩落の危険性が指摘されている。理由はほぼ真下を通る高速鉄道のトンネル計画。路線変更を求める教会側にスペイン政府は「安全だ」と譲らない。この騒ぎで、教会が市の建築承認を得ないで建設されていたことも判明し、論争は泥沼化しそうな雲行きだ。 着工から125年になる今も工事が続くサグラダ・ファミリア教会=バルセロナで 教会は1882年に着工。内戦や資金不足などの中断を経て、これまで90メートルを超える塔8本が完成。今後は170メートルの塔も建設予定で、20年後とされる完成を目指し、大勢の観光客が訪れるすぐ横で今もクレーンがうなり声を上げる。 だが、教会前の地下40メートルに、スペイン国鉄がフランスと結ぶ高速鉄道