光に反応する化学物質と組み合わせた、がんの薬を患者に投与したあと光を当てて、がん細胞を攻撃する新たな治療法の薬について、厚生労働省は25日、頭けい部がんの治療薬として承認しました。承認されるのは世界で初めてだということです。 この治療薬は、がんを狙い撃ちにする抗体を使った薬に、光に反応する化学物質を組み合わせた新しいタイプのがんの薬です。 薬は、がん患者に点滴で投与すると、がん細胞に結び付き、その後、体の外から近赤外線のレーザー光を当てると薬が活性化され、がん細胞が破壊される仕組みだということで、国内やアメリカで行われた治験で安全性や一定の有効性が確認されたということです。 投与の対象となるのは、手術で取り除くことが不可能な「頭けい部がん」の患者などで、薬を投与したあと20時間から28時間後にレーザー光を照射して治療するとしています。 この治療法は、アメリカの国立衛生研究所に所属する日本人