「ちょっと待ってよ!」「早く!」。男女が息を切らせて逃げる。観光で県外から訪れた鳥取砂丘は、春なのに雪で覆われていた。何かがおかしい-。とっとり若者活躍局と県内クリエイターらが、ショートムービー「砂丘の亡霊」の公開に向けて準備を進めている。2日には雪の中、鳥取砂丘で初の撮影を行った。 同局は、公募で選ばれた県内の高校生や大学生、30代以下の社会人らで構成する。鳥取砂丘のテーマパーク化に取り組むチームが「見るだけの観光地だけでなく、他の可能性を見いだしたい」「誰も見たことがない鳥取砂丘の映像を」との思いからインターネットでの動画投稿を発案した。 チームが原案を執筆し、メガホンをホラーや特撮を中心とした映像作家でタニヤマ・キネマ代表の谷山龍監督(38)が握った。鳥取市鹿野町を拠点に演劇活動を行う鳥の劇場の役者が出演。作品を通じ、これまで接点がなかった県内の才能が手を取り合った。 撮影初日に雪に