「日本はウイスキーの醸造技術をイギリスから学び、世界で評価されるようになった。イギリスにも日本伝統の酒を浸透させ、イギリス発の新しい日本酒を世界に広げていくことが私たちの夢だ」 去年夏、大阪市の酒造会社「堂島麦酒醸造所」社長の橋本良英さんとイギリス法人社長で妻の清美さんを初めて取材した際、2人から聞いたことばです。 この会社は、ビールや日本酒の生産を手がける600年の歴史を持つ老舗の酒蔵です。橋本夫妻は、日本の酒造会社では初めてというヨーロッパでの日本酒の醸造所建設に挑戦する思いを情熱的に語ってくれました。 30ヘクタールの敷地で日本酒造り 醸造所を建設するのは、ロンドンから北東に電車で1時間余りのところにあるケンブリッジシャー州です。30ヘクタールにおよぶ敷地には、歴史ある邸宅や古い馬小屋、美しい草原や池もあり、イギリスの田舎らしいのどかな風景が広がっています。 この広大な敷地に、日本酒
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