ニューヨークのマンハッタン、ウェストビレッジ地区。ビルの地下にある某ナイトクラブでつい先ごろ催されたアフターファイブイベントでのこと。パーティに参加していた1人の男性は、DJがかもし出す軽快なテクノビートに不満げな顔をしていた。 「ミートパッキング色の強すぎるサウンドだ」。ナイトクラブがあるミートパッキング地区は、値段の張るドリンク類、酔っ払った観光客、パパラッチなどで有名なマンハッタンの一画。男性のコメントは、ミートパッキング地区のそういった一面を皮肉ったものだ。 しかし、これは別に驚くようなことではない。というのもこの男性は、最新の流行をチェックしてあら探しするのが好きな利用者たちでにぎわう、ユーザー生成型ビジネスレビューサイト「Yelp」の熱心なメンバーなのだ。このパーティがYelpの公式パーティであり、参加者全員が「Yelper」であることを考えると、DJの選曲をおもむろに批判した