音質、音圧、録音時間を向上させた、新しい高品位のアナログレコード「High Definition Vinyl(HD vinyl)」が、早ければ2019年にも市場に流通する可能性があるようです。米Pitchforkが報じています。 「HD vinyl」は2016年にオーストリアの新興企業 Rebeat Digitalが欧州で特許を申請したもの。従来のアナログ・レコード製造で使われている方法とは異なり、3D地形図とレーザー加工の技術を組み合わせた製造方法を採用しています。 実際の製造を行う前に、パソコンで生成した3Dモデリング・データでレコードに刻む音溝の形状を細かく調整する作業を行い、その後、そのデータをもとにレーザー彫刻機で溝を刻んでスタンパー(レコードをプレスする際の型の大本)を作ってレコードのプレスを行います。 この方法を採用することで、レコードをより正確に、また音声情報の損失を少なく