自分は育ちが悪く、偏差値の低い大学の出身だ。 大学時代に知的好奇心が強くなり、大学院から有名国立大に進学し、今は研究機関で研究員として働いている。 上司は技術・研究好きというよりは、業界で政治活動を頑張って出世してきたタイプの人だと思われる。 学歴や肩書きなどで他人を評価する人だということを、会ってすぐに察した。 それから、この上司の下で既に8年近く仕事をしてきた。 上司は自分が有名国立大に大学院しか行っていないことを知らず、学部からその大学を出ていると思っている。 働き出してすぐの飲み会で入試や学部の専攻の話をされたが、この時に学部はそこに通っていないと言い出すことが出来ず、以後、言い出せずにずっと隠している。 曖昧に返事をして積極的に嘘をつかないように努めているが、きちんと否定しないのは嘘も同然だと分かっている。 今後、一生上司にプロフィールを知られずに済むわけがない。 結婚式に呼べば