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ブックマーク / agora-web.jp (277)

  • ブラック企業の問題は賃金でしょう?

    私はシステム屋さんなので、所謂、優良企業のお仕事もさせて頂くことがある。 実際に関わってみて、朝の3時に経過報告のメールを出して帰ろうとしたら、返信が来て帰れなかったとか(苦笑)。 超優良企業とされる企業でも、当然のようにサービス残業で徹夜をしているってことはありました。 しかし、そういう企業は「ブラック企業」とは言われません。 「ブラック企業」の批判のほとんどは、「激務の割に賃金が安い」。(高ければ問題ない) 詰まるところ、ブラックかどうかは賃金の多寡に集約されるのでしょう。 ■ブラック企業は市場原理で賃金が決まる ブラック企業と言われる企業は、総じて離職率が高いのですが、離職率が高いということは、それだけ雇用の流動性が高いといえます。 流動性が低い(年功序列のある)優良企業では、年齢などで賃金が決まってしまいますが、流動性が高ければ、市場原理、つまり、その時点の市場価値(≒能力)によっ

    ブラック企業の問題は賃金でしょう?
  • 都市への人口集中には反対する

    久々の投稿だが、久々に池田信夫氏に強く反対する。 池田信夫氏は、人口の都市集中が必要だとしているが、これは、日社会と日経済を弱くする。 人口の都市集中とは、何を指すのかについて、議論が必要であり、都市化率の定義は各国で異なるので、国際比較にも注意が必要だ。ここでは、そのような厳密な定義ではなく、単に、東京都心部などに人口を集中させるべきか否かについて議論したい。 日が東京一極集中を推進すれば、ついに韓国に負ける日がやってくる。 韓国経済と日経済の大きな違いの一つは、ソウルと東京の違いだ。 韓国は、まさにソウル一極集中が進行し続けている。ソウル旧市街は山に囲まれ、平地が少ないことから、海外ファンドによって買い占められると暴騰するという特徴があるだけでなく、広がりがもてない。そこで、郊外に大規模な開発が進んでいる。 問題なのは、ソウル以外の都市の特徴がなくなってきていることで、日の古

    都市への人口集中には反対する
  • 流動化は、社員よりも経営者や管理職に求められている

    アベノミクスによって、経済に明るい雰囲気が生まれたことは大いに歓迎したいところです。日がまずは克服すべきであったマインド・デフレが解かれ、ビジネス活動の活性化にむけた積極的な取り組みが、さまざまな分野で生まれてくることを期待したいものです。しかし、円安・株高によってもたらされた一時的な効果を、さらにしっかりとした日経済の活性化につなげていくためには、焦点は日の産業の構造転換や体質転換、また経営マインドの転換につなげていけるかどうかにあると思います。その点は、積極的な金融緩和を求める人たちも、そのリスクを恐れる人たちも意見はほとんど変わりません。そのひとつの切り口として雇用の流動化がひとつのテーマになってきています。今は解雇規制の緩和が議論されていますが、なにかストライクゾーンの議論ではないように感じています。 以前、雇用の流動化については、それが必然であり、今後ますます現実に起こって

    流動化は、社員よりも経営者や管理職に求められている
  • 生活保護「減らす」という単純な解決策を--「貧しさに安住する心は恥」 : アゴラ - ライブドアブログ

    OPINION 生活保護「減らす」という単純な解決策を--「貧しさに安住する心は恥」 弊害だらけの生活保護制度 このコラムでは、生活保護問題で、暴論に聞こえるかもしれないが、「給付を減らす」という、単純な解決策を訴えたい。 生活保護問題の支出が繰り返し話題になる。全国の給付額は、現在約3兆7000億円。私は、この問題について知見は少ないが意見を述べたい。深く調べる気が起きないのは、生活保護問題の構造そのものが不快で、知的好奇心が起きないためだ。 しかも、いびつな制度が、企業の雇用をゆがめている面もある。5年ほど前、大田区の製造業の社長を訪ねた事がある。当時も今と同じように、貧困問題をメディアが同情して報じていた。この社長は次の言葉で嘆いていた。 「年収300万円クラスの仕事はたくさんあり、求人もしている。けれども、なかなか集まらないし、勤めても辞めてしまう。いい待遇を出せないこちら

  • 日本の会社はすべて「ブラック企業」である

    島田裕巳さんの書評を読んで、私も同じような疑問を感じたのでちょっとコメント。 書は私に贈ってきたが、内容が下らないので無視した。ここで「ブラック企業」として著者が指弾しているような実態は、日の会社にはどこでもあるからだ。自慢じゃないが、私も「NC9」のスタッフだったころは、毎月100時間以上の残業はざらだったが、時間外は50時間しか認められなかったので、半分はサービス残業だった。NHKブラック企業なのだ。 それでも日のサラリーマンが辛抱するのは、年功序列でノンワーキング・リッチになって元をとれるという夢があるからだ。こういうインセンティブ構造は、経済学ではよくわかっており、拙著でも日的雇用慣行について次のように書いた。 所有権アプローチの想定する近代の企業は奴隷制の禁止という制約のもとで個人間の契約によって指揮命令系統を作り出す制度であり,この個人の独立性にともなう交渉問題が非効

    日本の会社はすべて「ブラック企業」である
  • 日本に生まれたことは能力じゃない

    ブラック企業のすすめ – やりがい搾取 の続きです。 ■日人であるということは搾取してる 私は1年ほど上海の外れに赴任していたことがあります。 ちょうど円ドルが79円を付けた頃で、「日経新聞にヤオハン(覚えている人いるかな……)が出ない日はない」程度には中国は注目されていましたが、実際に、中国が今のように発展すると気で思っている人がどれだけいたか……、という時代です。当時、私がいた会社で工員の月収が900元(約10,000円)、マネージャクラスで2,000元(約23,000円)ぐらいだったと思います。私より20歳以上も年上の優秀なマネージャが「日製のビデオが欲しい」と、言いながら働いているのに、何も出来ない私が苦もなく買えてしまうのは、「搾取以外の何物でもない」のです。 優秀なマネージャが、そんな給料で働いているのに、何も出来ない私に、「運転手(営業担当の社員ですが)付きのクラウンを

    日本に生まれたことは能力じゃない
  • ブラック企業のすすめ

    体罰と丸坊主で謝罪、解雇規制について 追い出し部屋と、就活、体罰について 体罰や、アイドル・就活のことを書いてきたので、その流れでブラック企業についてもう少し考えてみたい。 ■ブラック企業とは wikipediaには以下の様に定義されています。 ブラック企業(ブラックきぎょう)またはブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、広義には入社を勧められない労働搾取企業を指す。英語圏では一般的にスウェットショップ(英: Sweatshop)と呼ばれている他、中国語圏では血汗工場(中: 血汗工廠)とも呼ばれる。 すなわち、労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いたり、関係諸法に抵触する可能性がある営業行為や従業員の健康面を無視した極端な長時間労働(サービス残業)を従業員に強いたりする、もしくはパワーハラスメントという暴力的強制を常套手

    ブラック企業のすすめ
    thesecret3
    thesecret3 2013/02/16
    日本以外では先進国でも途上国でも過労死などないわけだから、世界基準で平準化されるのなら、仕事はブラック企業しかない・・などということは起こらない。なんだこれは。。
  • 「ニート化農業」の追放と正直者復権の起爆剤、TPP交渉参加

    TPPは農業だけの問題ではないが、今回は農業、特に「米農家」に関して記述してみたい。 自民党は「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、TPP交渉参加に反対する」事を決定したと言うが、関税障壁が農業の自立に何の役にも立たない事は、過保護が「ニート」の自立に役立たない事と同様意味がない。 そのニート(若年無業者)に就いて、小沢一郎氏はこんな発言をした事がある。 「人たちは『誰の迷惑にもなっていない』と言うかもしれないが、親の稼ぎでわしてもらっているうえ、国民全体で支える公共的サービスは享受している。 彼ら自身も問題だが、最も責任が重いのは厳しいシツケもせずに、ただ甘やかせている親たち。どうかしている。親自身が自立していないから、子供がまともに育たないのである。僕は自宅で小鳥を飼っているが、親鳥はヒナが大きくなるまでは一生懸命に世話をするが、一定の時期がくると冷たいほど突き放して巣立ちさせる。ニ

    「ニート化農業」の追放と正直者復権の起爆剤、TPP交渉参加
  • 中國人を愛せなければ、尖閣は守れない

    山口巌氏のエントリー「中国海軍による海自護衛艦へのレーダー照射事件と望まれる今後」を読み、その結語に至りたまげてしまった。 「蛇足かも知れないが、未来ある若者は決して中国等には関与すべきではない。人生を棒に振る事になるからである。」 私はいまこそ有為の青年は中國を研究し、中國に関わるべきだと思う。 真珠湾以前、アメリカ人は日に対し比較的に無知であった。「日人は総じて近視だから飛行機操縦に向かない民族だ」などという非科学的暴言が幅を利かしていた。しかし開戦をきっかけに国家プロジェクトとして日研究を急務とし、その成果が占領政策のバックボーンとなったことは、読者諸賢においては常識だろう。 ひるがえって日では開戦後、欧米文化のすべてを否定し、敵国の研究を怠り、敗戦への道をひた走ったのだ。 俗に「友は身近に置け。そして敵はより近くに。(Keep your friends close and

    中國人を愛せなければ、尖閣は守れない
  • スポーツにおける体罰について

    大阪の桜宮高校で痛ましい事件が起きました。 それによって体罰についていろいろな意見が出ています。 悲劇から始まった議論ですから、多くは体罰を否定する意見が多いのですが、私は体罰は容認しています。 ■体罰否定派と肯定派の意見 体罰の反対派として元巨人の桑田氏の意見を見てみましょう。 「体罰は自立妨げ成長の芽摘む」 桑田氏のいう体罰は、上下関係を利用した先輩の理不尽な要求はイジメであり、監督やコーチの機嫌で行われる暴力は虐待です。 それら全てを体罰として同列に語るべきものではありません。 体罰の肯定派として、桜宮高校の関係者の意見を見てみましょう。 涙して擁護するOBもいる桜宮バスケ部顧問の「素顔」 桜宮高校のOBには泣いて監督を擁護する人もいますが、それを指して「体罰が人格ゆがめた」「洗脳されている」などという人もいます。どうしてそのような受け止め方の違いが出るのか考えてみたいと思います。

    スポーツにおける体罰について
  • 内田樹氏とライフネット生命 新卒採用に関する2つの問題提起は雲泥の差

    就活シーズンだ。街にリクルートスーツの若者が増えてきた。新卒採用に関する2つの問題提起を取り上げる。内田樹氏の「就活批判」インタビューと、ライフネット生命が発表した新卒採用アンケートだ。ともに就活や新卒一括採用に関する問題提起である。まあ、そもそも性質が違うのだが、最初に結論を言ってしまうと、前者は残念で、後者は具体的かつ建設的だった。 内田氏のインタビューは、あたたかさが感じられ、胸を打つもので、彼のファンだけでなく、広く支持されたのだろう。そこが彼の支持されていることだろう。書籍を精力的に発表したり、ブログを書き続けており、その点はリスペクトする。 ただ、あくまでこの論について意見を言わせて頂くが、私に言わせると申し訳ないのだが、08年後半くらいから12年半ばくらいまでに連発された、よくある「知識人(と言われる人)による、わかっていない就活批判」そのものである。こういう話は一見すると若

    内田樹氏とライフネット生命 新卒採用に関する2つの問題提起は雲泥の差
  • 薬のネット販売が再禁止されるらしい 〜自由と責任について〜 : アゴラ - ライブドアブログ

    薬のネット販売が再禁止されるらしい 〜自由と責任について〜 1月11日、医薬品のネット販売を省令で規制した事は違法だとしてケンコーコム等の販売会社が訴えていた裁判が最高裁で原告の完全勝訴に終わり、ネット販売は改めて解禁される事になった。しかし、これがすぐにでも再禁止されそうだ。 元々の発端は2009年に改正薬事法が施行された際に法律にはなかった対面販売のルールが省令によって導入され、ネット販売が原則として禁止された事にある。当時、内閣府に設置された規制改革会議がそれに噛み付いた。その中にはネット証券の先駆けとして知られる松井証券の松井社長も居た。 「公務員になりたいという証券マンのユウウツ 〜対面型証券に存在価値はあるのか〜」で松井社長をとりあげたが、自分は松井社長の著書を何冊も読んで興味を持っていた。薬の販売規制にはピンとこなかったものの、松井社長が出るのならと公開で行われた規制改革会

  • 10人の村で経済成長と失業を考える

    マスコミや政治家は、失業や企業の倒産というものを極めてネガティブなものと捉えているようだ。そして、それは税金を投入し、資主義の原理原則を踏み外してでも避けなければいけないもののようだ。筆者には、失業や企業の倒産というものが、社会が豊かになっていくための必要不可欠なプロセスである、という当たり前のことが忘れさられているような気がしてならない。経済成長と失業はコインの裏と表であり、悪いことではないのである。以下は、拙著『日人がグローバル資主義を生き抜くための経済学入門』からの引用である。10人の村で、経済成長というものの質を考えている。 10人の村の話 最初は貧しい自給自足の農村です。10人がみな朝から晩まで田畑を耕して必死に飢えないようにべ物を作っています。ところがある日、村人のひとりが肥料を発明しました。この肥料を使うと安定してたくさん野菜や果物や穀物を作れることがわかったのです

  • 政治家たちが必ず経済政策を誤る理由

    政治家たちは、なぜ経済がわかっていないのだろう。 民主党の場合は、信念に基づく政策、強い思いのある政策という、自分がたまたま思いついた、あるいはたまたま出会った人に吹き込まれた政策に、ぼくちゃんの政策として、固執するから、止むを得なかった。 安倍氏の金融政策もそういうところがあり、安倍氏は意外と民主党的なのだが、一方、麻生氏は、総理自体と何も変わらず、古い自民党のままだ。いや、自民党と民主党の悪いところを兼ね備えた、ハイブリッド型だ。 なぜ、彼らは経済政策を誤るのか。 それは、私の責任だ。 先日のNHK9時のニュースでのインタビューでは卒倒しそうになるぐらい、誤った政策を自信満々に語っていた。自称、経済の麻生だから仕方がないが、リーマンショック後の失敗を経て自信を深めていた。 安倍氏の方はまだましだ。素直に主張しているだけだから、誤りに気づけば、あるいは現実に危険な兆候が出れば、すぐに軌道

    政治家たちが必ず経済政策を誤る理由
    thesecret3
    thesecret3 2013/01/01
    これでは何が「理由」なのかわからないです。。
  • 強い円は日本の国益である

    次期首相の最有力候補である安倍晋三総裁が15日に都内で行った公演で、大幅な金融緩和策を実行していくと主張した。その内容は、無制限の量的緩和、インフレ・ターゲット、国債の日銀直接引き受けなど、いわゆる日のリフレ派の政策そのものであった。このような非常にアグレッシブなインフレ政策の発言を受けて、円は売られ、大きく円安方向に進んだ。市場の反応が大きく、さらに様々な有識者から批難にさらされた結果、安倍氏は、今日になってその発言のいくつかを取り消している。 このような安倍氏の発言の背景には、デフレが続くこと、その結果としての円高が日経済を逼迫しているとの認識がある。デフレとは、モノやサービスの価格が下がること、逆に言えば貨幣の価値が上がることだから、貨幣の流通量を増やせば解決すると考えている。よって、日銀の金融緩和策が十分ではないからデフレも円高も是正されないのであり、日銀にさらなる政治的圧力を

  • 繰り上げ返済は本当にお得なのか? 〜住宅ローンにおける繰上げ返済のリスクと悪影響について〜 前編 : アゴラ - ライブドアブログ

    社会・一般 繰り上げ返済は当にお得なのか? 〜住宅ローンにおける繰上げ返済のリスクと悪影響について〜 前編 / 記事一覧 も杓子も繰り上げ返済だ。家を買って住宅ローンを返済中の人はもちろん、これから家を買う人も住宅ローンを借りる前から繰り上げ返済を考えている。毎月○万円を返済しながら毎年100万円ずつ繰り上げ返済をすれば、当初の予定より○年早く返済が終わる・・・といった形で繰り上げ返済を前提に返済プランを考える人も少なくない。 これ自体は間違っていないし、正しいやり方でもある。長期で借りて毎月の返済額を抑え、その時々の都合に合わせて繰り上げ返済を行う。利息負担も減らせるのでなんら問題は無い。しかし、実際にこのような返済を実行している方は、繰上げ返済の影響、より正確にいえば「繰上げ返済による悪影響」が何年先まで続くか?という問いに答える事は出来るだろうか。 最近は『「持ち家と賃貸はどっ

  • 日本人が勤勉すぎて苦しんでいるのは「稲作」文化の名残

    天才! 成功する人々の法則 クチコミを見る なぜ、日中国といった東アジア地域では「勤勉性」があたりまえという文化的常識が生まれているのかという原因を、それを西洋が「麦」を育てていたのに対して、日中国が「稲」であったことが大きいのではないかという指摘がある。 刺激的な一般的な科学啓蒙書を発表し続けているマルコム・グラッドウェル「天才 成功する人々の法則(原題Outliers The Story of Success)」で、一般に思い込まれているように天才には生まれながらの天才は存在しないというパラドックスを描いているノンフィクションだ。「天才」と呼ばれてきた人たちは、必ずしも生まれたときから天才なのではなく、環境要因が大きいのではないかとの疑問を投げかけているのがこの書籍だ。 18世紀の欧米の麦作中心の社会の年間労働時間は1200時間 それで、こので非常に面白いのが、麦作を主体とし

    日本人が勤勉すぎて苦しんでいるのは「稲作」文化の名残
  • 格差社会待望論 : アゴラ - ライブドアブログ

    OPINION 格差社会待望論 / 記事一覧 現在の日の閉塞状況を打破するには、機会平等を維持しながら、年功序列などの行き過ぎた結果平等を排除し、国民が自立することが必要なように思う。 多くのご批判を受けると思うが、敢えて、格差社会待望論を主張したい。 私は、長年、大学で数学教育に携わって来た。 その長年の経験で、痛感するのは、個人の素質の違いが非常に大きいということである。 実際、1年生から4年生まで、良くできる学生は殆ど入れ替わりがない。そして、学生とゼミで接するようになると、それぞれの学生が、どこまで伸びるのかは、凡そ推測が付く。 その位、抽象能力や、論理能力に個人差が大きく、正直、残酷だと思うこともある。 梅の木は梅ノ木であり、松に仕立てることはできない、というのが私の長年の教育経験の実感だ。   実際、9歳で大学に入学し、24歳でUCLAの教授になったテレンス・タオ(Te

  • 情に訴えるのはそろそろ終わりにしよう

    大阪市の橋下市長の改革によって、大阪市の予算が削られるそうです。下記のリンクが「無くなったら困るという声を市長に届けてください」というお願いとともに回って来ました。 こどもセンター職員一同より緊急のお願いです 同時期にフェアトレードについてやまもといちろうさんのブログが話題になりましたが、そろそろ情に訴えかけるようなやり方は止めにしませんか? 最も一般的に見られる情に訴えかける行為で思い出すのは、みなさんも見たことがあると思いますが障害者の方々が自分たちで作ったクッキーやパンなどを販売する行為です。私の地元でもそういった姿をたまに見かけますが、あれはまさに情に訴えかけた販売方法です。「障害を持った人が一生懸命作ったんです、障害を持っていてかわいそうでしょ?それなのに頑張ってるでしょ?だから買ってあげてください」というオーラが伝わってきます。たとえ彼らや支援者にそのつもりがなかったとしても、

    情に訴えるのはそろそろ終わりにしよう
    thesecret3
    thesecret3 2012/05/05
    当人がどう思うかとは別に、そういうマーケティングってだけで、それがあまり効果的でないとしても、まずい売り方の商品はいくらでもありまして。。。
  • 内田樹先生「ご気分は確かでしょうか?」―「ハシズムを許すな」を読んで

    「橋下主義(ハシズム)を許すな」と言う語呂合わせ的な標題は、思想家の内田先生には相応しくないと感じながらも、4人もの大学教授が智恵を集めて書かれたと言う事で、少し期待して読みましたが、その内容には落胆しました。 書が「プロパガンダの天才」と称され、ナチス体制の維持に辣腕を発揮したゲッペルスの「都合の良い事実を混ぜた不実を、繰りかえせ」と言う手法をそのまま採用していた事も皮肉です。 但し、私が今回申し上げたいのは、橋下市長の政策や政治スタイルの賛否ではなく、先生の御著「日辺境論」と「橋下主義(ハシズム)を許すな」を読み比べて湧いた、先生ご自身の思想家としての「矜持」に対する疑問です。 先生は「日辺境論」でこんな事を書かれています: 「日人にも自尊心はあるけれど、その反面、ある種の文化的劣等感が常につきまとっている。これはおそらく,はじめから自分自身を中心としてひとつの文明を展開するこ

    内田樹先生「ご気分は確かでしょうか?」―「ハシズムを許すな」を読んで