ウェブサイエンス2.0の胎動~半歩先を行くWeb2.0+論~ 第二話 Web2.0における思想的な問いかけ 森田 進(有限会社ストラテジック・リサーチ) 本連載では、前途遼遠、前程万里でその根底から議論の揺らぎを見せている「Web2.0」を軸に、次世代ウェブが孕むパラドックスとサイエンスとしての発展可能性についてさまざま角度で論評を企てていきたい。 ◆ 「ウェブサイエンス2.0の胎動~半歩先を行くWeb2.0+論~」バックナンバー ◆ ◆ 「ウェブサイエンス2.0の胎動―用語解説」バックナンバー ◆ 自己言及装置としてのWeb2.0 休息を求めて繰り返す逃亡、 逃亡のさなかの休息。 ―サミュエル・ベケット(Samuel Beckett)/『Watt(ワット)』(1943年執筆) 高橋康也訳より- 詩人ベケットが探求したように、言語とはいったい何かという問い自体を言語で問うこと、自己が自