二日酔い、というのを久しくしていない。 二日酔いするほど、飲めなくなってしまったのだ。 酒を飲んで酔っ払うと、眠くなってしまって、それ以上飲めない。寝てしまう。 年齢とともに体力が衰えているのだろう。ちょっとさびしいけど、年なんだからちょうどよいと思っている。いつまでもそんなに飲めたら、内臓の方がやられてしまう。病気になって痛いのは、嫌だ。 若い頃の二日酔いは本当に苦しく辛かった。ほとんど大病と言っていい。 起きた瞬間は、まだ酔ってる感じで、でも頭が痛くて、トイレに立つ。吐く息が酒臭い気がする。いや臭いだろう。 トイレに向かううち「気持ち悪い」と思う。脳が重い。内臓が重い。 長い小用ののちに台所に行って、コップで水道水を飲む。冷蔵庫に冷たい水があったら、これありがたやとコップ一杯飲む。 そして布団に戻る。野球のヘッドスライディングのように、布団に倒れながら潜り込んで目をつぶる。アルコールが