刑法ではおなじみの基本書について書こうと思いましたが、何の前振りもなく基本書をご紹介するのもどうかと思いましたので、記事一つを費やして、基本書についての誤解を可能な限り正しておきたいと思います。もしかしたら、失礼なことを書くことになるかもしれませんが、ご容赦ください… 今回、誤解としてあげるのは、次の3つです。これらは、必ずしも誤解とは言い切れないものも含まれてはいますが、私からすると、過度に誇張され、あるいは、偏見が加えられて出回っているように思われます。 誤解1:基本書中心の勉強方法では合格しない 誤解2:基本書には通説が載っていない 誤解3:基本書は判例に批判的だからダメ それでは、少々荷が重いテーマではありますが、順に考えていこうと思います。なお、本記事は、インプット(読むこと中心)かアウトプット(書くこと中心)か、という問題と切り離してお読みください(これについては、また別の記事