そもそも、お遍路ってなんだろう? 「四国にある88ヶ所のお寺を巡ること」 ってことはわかるけど、では、なぜ 多くのお寺を巡るのか?何の為に? 様々な説はありますが、実のところ 遍路にはきちんとわかっていない ことも多いのです。 このページでは遍路のたどった歴史 を遡り、この問いにせまってみます。 様々な巡礼があるなかで、四国での巡礼だけが「遍路」とよばれるのはなぜか?そこには四国の海岸で行われていた、修行の歴史が関係しています。 最初に四国を修行する人々の様子が書かれるのは「今昔物語集(推定1140年前後)」で平安時代に入ってのこと。しかし、この中では、修行者が厳しい海岸の路を歩き修行する姿が記されているだけで、現代のような遍路の姿とはいえません。 彼らが何を求めて修行していたかは明記されていませんが、中で修行者たちが伊豫、讃岐、阿波、土佐と四国の海岸を選んで修行していることから、当時、海