【ニューヨーク時事】72年前、世界一周の冒険飛行中に消息を絶った米国の国民的ヒロイン、アメリア・イアハートの最期を解明する動きが本格化する。デラウェア州に本拠を置く研究グループがこのほど、イアハートが漂着した可能性のある太平洋の島で現地調査を行うため、遠征隊に参加する資金提供者の募集を開始した。 調査を実施するのは、歴史的意義を持つ航空機の捜索・保存に当たる団体「タイガー」。遭難海域に近いキリバス領のニクマロロ島で来年5月半ばから約1カ月にわたり人工物を収集し、付着したDNAを採取してイアハートの親族から提供されたサンプルと比較する計画だ。 同島では1940年にキャンプ跡と漂流者の遺骨が発見されたほか、2007年にはコンパクト用とみられるガラス片などが見つかった。このためイアハートは搭乗機の着水後に同島に漂着し、死亡するまで孤島生活を送っていたとの説が浮上。しかし、遺骨は既に失われてお