南太平洋ミクロネシアに浮かぶ島国パラオ。日本の委任統治領となった歴史があり、現地でも流(りゅう)暢(ちょう)な日本語を操る親日家が多いこの島が今、「エコテロリズム集団」の新拠点となろうとしている。そして、この出来事は、日本の水産業界に大きな脅威をもたらす可能性がある。(SANKEI EXPRESS)密漁船を共同取り締まり 3月中旬、日本の調査捕鯨妨害事件で国際指名手配されているシー・シェパード(SS)代表のポール・ワトソン容疑者(60)=写真(上)=がパラオを訪れ、ジョンソン・トリビオン大統領(64)=写真(下)=と会談、近年、パラオ海域を脅かしていた密漁船対策で、SSと共同で取り締まりを行う提携を結んだ。先の捕鯨妨害で使用した船やヘリコプターなどを無償で貸し出し、SSが海保当局と一緒にパトロールや摘発にも参加するというのだ。 3月15日付のパラオの地元紙アイランド・タイムズは一面トップで