今年9月、日本経済新聞が「弁理士業務の92.1%がAIで代替可能」(野村総研と英オックスフォード大学の共同研究)と報じた。だが梶副会長は「これらの報道には具体性がない」と批判する。「弁理士業務の定義、92.1%という数字の根拠、ここで言うAIとは何か。代替する時期についても不確かだ」(梶副会長) 「最近はAIが人間の仕事を奪うという論調の記事も多い。作家、記者、会計士、医師などホワイトカラーの職業も例に挙がるが、果たしてそれはどれほどの脅威なのか」 梶副会長は、わずか1秒で天気予報記事を執筆したという西日本新聞の“AI記者”を引き合いに出す。人間の記者が日本気象協会から受け取った気温・降水確率など約20項目の天気予報データをソフトウェアに読み込ませると、1秒で文章を出力したというものだ。 ベースになっているのは、AP通信や米Yahoo!なども採用しているAI記者ソフト「Wordsmith」
![「AIで弁理士が失業」に異議 「そんなに単純な仕事じゃない」 日本弁理士会の梶副会長](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f723e8189c265bb9c293e1d30441bcb67aabec6c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1711%2F16%2Fcover_news109.jpg)