「あの現場で動けるロボットはQuinceしかない」~原発ロボットを開発する千葉工大・小柳副所長(前編):再検証「ロボット大国・日本」(10)(1/2 ページ) 震災から1年――。今なお予断を許さない東京電力・福島第一原子力発電所の事故。この過酷な現場に投入されたのが、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo)が開発したレスキューロボット「原発対応版Quince(クインス)」だ。本稿では、開発責任者でfuRo副所長を務める小柳栄次氏に、これまでの開発について、そして今後のレスキューロボットについて話を聞いた。 2011年3月11日に発生した東日本大震災から、間もなく1年がたとうとしている。地震と津波による甚大な被害はまだ記憶に新しいが、それに追い打ちを掛けるように起きたのが東京電力・福島第一原子力発電所の事故だ。12月に冷温停止宣言が出され、一時の危機的な状況は脱したとはいえ、建