【▲ ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した「車輪銀河」。近赤外線カメラ「NIRCam」と中間赤外線装置「MIRI」を使って取得された画像をもとに作成(Credit: NASA, ESA, CSA, STScI)】こちらは、南天の「ちょうこくしつ座」の方向約5億光年先にある「車輪銀河」(Cartwheel galaxy、ESO 350-40)と2つの伴銀河(衛星銀河)です。 車輪銀河はその名が示すように、直径約15万光年とされる大きなリング構造や、内側と外側のリング構造をつなぐスポークのような構造を持つ印象的な姿をしています。大小のリングやスポークを彩る赤色は、炭化水素に富む塵の分布に対応しています。いっぽう、スポークの隙間から見える青色の輝きは、個々の星や星形成領域(ガスや塵から新たな星が形成されている領域)を示しています。 この画像は、2022年夏から本格的な観測を始めた「ジェイムズ
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