JR東海は9日、名古屋市港区の名古屋港金城ふ頭で、来春開業予定のJR東海博物館(仮称)に、東海道新幹線の初代車両「0系」を搬入した。 高度経済のシンボルともいえる0系は約3200両が製造され、東海道新幹線では昭和39年の開業時から平成11年まで活躍。開業時の最高時速210キロは当時の世界一だった。 展示される車両はJR東海浜松工場に保管されていたもの。同日午前中までに移送して、館内に通じるレールに台車を置く下準備を済ませたあと、午後には大型クレーンで車体を台車に載せた。最後は約20人の作業員が車両を手で押し、約2時間で設置作業を終えた。 同博物館は日本の高速鉄道の歴史を紹介する目的でつくられるもので、0系を含む車両39両が展示される。すでに鉄骨造りの建物は内装部分の工事を残すだけになっている。