東京都武蔵野市出身の82歳の元写真家が、中欧ハンガリーで20年以上剣術を教え続けている。生徒は、ハンガリーとドイツで100人を超え、師範代も育てた。50代で移住した第2の故郷で「死ぬまで教え続けたい」と話している。 鈴木公宜(きみよし)さん。吉祥寺に本店がある写真館「らかんスタジオ」創設者鈴木清作氏の次男だ。日大芸術学部で写真を学び、スタジオで写真家として働いていた。 転機が訪れたのは、妻をがんで亡くし、意気消沈していた50代の時。たまたま友人がハンガリーの美術家を日本に招待した時、国内観光に同行していた。その縁で、欧州旅行中にハンガリーを訪問。何人もの自宅に招かれ、歓迎を受けた。 「空手、合気道を見せて」。ハンガリーでは日本の武道が人気で、日本人と言うと必ずせがまれた。鈴木さんの母方の祖父は直心影流剣士で元白河藩士の牧田重勝。鈴木さんは6歳から道場に通い直心影流の剣術を学び、働きながらも
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