ハワイ島東部プナの海岸で6月20日、アビー・グラハムさんが牛乳瓶ほどの大きさの瓶を見つけた。ふたはさび、泥だらけで異臭もする。父親(44)も母親(43)もゴミだと思った。 しかし、瓶の中からは、日本の高校生からのはがきが出てきた。「1984年7月に銚子沖で放流しました。お手数ですが、下記にご記入の上、投函(とうかん)お願い致します」。日本語、英語など4か国語で書かれていた。
ヘンダーソン島は、ニュージーランドとチリの間にある南太平洋の無人島だ。地球上のあらゆる場所からも人からも遠く離れた孤島である。 そのヘンダーソン島の白い砂浜にあふれるのは、ロシア、米国、ヨーロッパ、南米、日本、中国から流れ着いたゴミの数々。ほとんどがプラスチックだ。こういったゴミは、世界の海を漂って南太平洋旋廻と呼ばれる海流に乗る。そして、まるでベルトコンベアーに乗せられたかのように運ばれ、1日3500個というペースでヘンダーソン島に打ち上げられる。(参考記事:「海ゴミの出所を特定、1位は中国」) こういったゴミは累計3800万個にのぼるという。今回、ゴミに関する論文を共同で執筆したジェニファー・ラバーズ氏は、AP通信の取材に対して「実に憂慮すべき」量だと話している。 ゴミの大半は、漁に使う網や浮き、ビン、ヘルメットなどだ。その3分の2は砂浜に10センチほど埋もれており、最初は見えなかった
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