民間から入閣した森本敏防衛相が12日の衆院予算委員会で国会デビューを果たした。思わぬ“援軍”は、論敵のはずの自民党の石破茂元防衛相。「十数年来ご指導いただいた。自民党の理論的支柱でもあり、余人をもって替え難い。森本氏を任命したことを私は是とする」とほめたたえた。 さらに石破氏は「森本氏の政策を党でバックアップしなければ何のために見識ある方を閣僚にしたのか分からない」と語り、野田佳彦首相をはじめ政府・与党に森本氏の支援を強く要請。首相は「周りでサポートしていきながら仕事ができる環境をつくっていきたい」と応じた。 田中直紀前防衛相には安保・防衛の基礎知識を問うクイズを続け、いじめ抜いた石破氏だったが、今やすっかり「生徒役」。米国の海空軍一体運用構想「エアシーバトル(空海戦闘)」をめぐり、森本氏が「米国防総省の正式な戦略概念に採用されるに至っていない」と分かりやすく教授すると、石破氏は「初めて聞