正確な運行と安全性で知られる日本の鉄道だが、かつては重大な死亡事故が多発する時代もあった。その中でも最悪と言われていた「西成線列車脱線火災事故」(1940年、死者189人)を超える大事故が“封印”されていた――。 日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’20』(毎週日曜24:55~)で、きょう21日に放送される『封印~沖縄戦に秘められた鉄道事故~』では、いまだ存在すらほとんど知られていない「沖縄県営鉄道」で起こった惨事の真相に迫っている。 事故唯一の生存者・糸数ヨシ子さん 沖縄県営鉄道は、大正時代に開通。沖縄の足として親しまれていたが、1944年の那覇空襲で破壊され、その後に続く沖縄戦によって完全に消滅した。 その沖縄戦直前の44年12月11日、日本軍人や女子学生を満載した列車が、糸満線の稲嶺駅付近で轟音と共に大爆発を起こし、死者は220人を数えた。 しかし、戦時中の事故のた