劇場版「『鬼滅の刃』無限列車編」の効果はとどまるところを知らない。鉄道界でも鬼滅の刃とのコラボ企画が相次ぎ、JR九州は臨時列車「SL鬼滅の刃」を運行するに至った。 「SL鬼滅の刃」は2020年11月に運行後、12月にも追加運行が決まった。映画では「無限列車」を舞台に戦闘が繰り広げられているだけあり、鉄道との相性は悪くない。本作をきっかけに大正時代への関心も高まっているが、実際の当時の鉄道はどんな様子だったろうか。 1日で連結器を取り換えた 無限列車の機関車は、本来なら車両番号が掲出されている前方に「無限」とプレートがついている。その他の特徴として、機関車の最前部につかみ棒が2本あり、動輪は3軸、ボイラー上には走行用の蒸気と線路にまく砂を貯めるドームが「フタコブラクダ」のように2つ付いている。これらの特徴に一致する大正時代の主力機関車は、1914(大正3)年登場の8620形である。旅客列車用
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