クリックして拡大するノースゲートビルの社長室でインタビューに応じる伊藤忠商事の岡藤正広社長=15日、大阪市北区(藤原章裕撮影) 創業の地の船場地区(大阪市中央区)から同市北区のJR大阪駅新北ビル(ノースゲートビル)に大阪本社を移転した伊藤忠商事の岡藤正広社長は15日、産経新聞社のインタビューに応じ、「登記上の本社は大阪のまま、人員削減もせず大阪の一等地・梅田に移ったのは、当社が今後も関西ビジネスに力を入れる意思表示だ」と強調した。 移転の理由については、旧本社「伊藤忠ビル」の設備に老朽化が目立ち、「セキュリティーやIT(情報技術)面で支障が出ていたため」と説明。また、船場地区はブティックなどの出店が増え「街全体が変貌し、オフィスの中心地は梅田に移った」と指摘した。 船場を見捨てたという見方に対しては「むしろ最後まで残っていたのが当社。船場の地盤沈下は著しく、(移転しなければ)取り残される」