ネットエージェントは2015年6月24日、このところ被害が報道されているIP電話の乗っ取りに関する調査結果を発表した。IP電話が不正使用されて高額な国際電話料金が請求されるといったもので、総務省が2015年6月12日に注意喚起している(総務省による注意喚起)。ネットエージェントは実際に被害に遭った企業の調査を実施。その結果、IP電話交換機を不正に操作され、国際通話を掛けられたことが判明したという。 攻撃を受けたのは、法人向け情報通信システム構築などを手掛けるレカムやそのグループ企業が販売するIP電話機「AI-900」「AI-900SC」(写真1)。製造は、同社グループのオーパスが手掛ける。ネットエージェント 取締役会長 杉浦隆幸氏によれば、これらを導入した約200社の企業のうち、80社程度が被害に遭ったと見られるという(写真2)。ネットエージェントは、このうちの2社の被害状況を詳しく調査し