本田技研工業(ホンダ)は9月24日、自動二輪車の試作機「U3-X」を発表した。人の動きに近い、前後左右や斜めへの動きと、人の両足の間に収まるコンパクトサイズを両立した点が特徴だ。 二足歩行ロボット「ASIMO」のロボティクス研究で培ったバランス制御技術を応用した。さらに、前後移動のほか真横や斜めにも移動できる全方位駆動車輪機構「Honda Omni Traction Drive System(HOT Drive System)」を採用することで、身体を傾けて体重移動するだけで速度や方向の調整が可能となっている。 HOT Drive Systemは複数の小径車輪を一列につなぎ合わせて大径車輪を構成したもの。車輪をモーターで制御しており、大径車輪を動かすことで前後移動、小径車輪を動かすことで左右移動、2つそれぞれの動きを組み合わせることで斜め移動が可能となっている。 U3-Xの大きさは長さ31