「いま、新聞などジャーナリズムが危機にあるのは、ユーザー体験を考え抜いたサービスがないからだ」 こんな声を聞いたのは、2015年8月にオランダに渡り、メディアを取材したときのこと。発言の主は、「Blendle(ブレンドル)」というプラットフォームの国際担当だ。どういうことか? 「若者はコンテンツにお金を払わない」を覆す (ブレンドルのトップページ) 端的にいえば、無料コンテンツが大量にあふれたとしても、ユーザーの利便性にかなったサービスがあれば、有料モデルは機能するということだ。 たとえば音楽をみたとき、多くの人がYouTubeを通じて無料で音楽を聴いている一方、聴き放題サービスの代表例「Spotify」には7500万人以上のアクティブユーザー、2500万人以上の有料ユーザー(月額9.99ドル)がいる。iTunesで音楽を買う人だっているだろう。 ブレンドルはまさにジャーナリズム業界に現れ
![流通の勢力図が見えたメディア業界、2016年は「融合」がキーワード? - メディアの輪郭](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4192a4316ba790acb177fe046d8f18c549d1debe/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fk%2Fkana-boon%2F20151228%2F20151228041353.png)