世界の多くのAI企業が採用する中国発のAI基盤モデル。その中核にあるアリババグループの「Qwen」は、低コストかつ高品質なモデルとして世界で存在感を高めている。なぜこれほど支持を広げているのか。知られざるAI市場の最前線に迫る。 米国のAIスタートアップの8割が、中国発のオープンウェイトAI基盤モデルを採用しているとされる。その中核にあるのが、アリババグループのQwenラボが開発するLLM(大規模言語モデル)「Qwen(クウェン)」だ。累計ダウンロード数は10億を超え、20万以上の派生モデルが公開されている。それでも日本では、まだほとんど知られていない。コストはクローズドモデルと比べて、10分の1未満に抑えられるケースも多いという。なぜQwenは世界でここまで支持を広げたのか。そして、知られざるこの巨大な波に、日本企業はどう向き合うべきなのか。 「ティア2戦略」――最新、最高性能を目指さな

