横山明日希の〈数式図鑑〉 「数学のお兄さん」として活躍する横山明日希さん。数学×恋愛、数学×お笑い等、数学と異分野を掛けあわせた独自の切り口で、より数学を身近にする授業、講演などで人気です。 そんな横山さんの新著『数式図鑑』は、数学好きには外せない、さまざまな数式の美しさ、すごさ、不思議さをわかりやすく伝えるとっておきの数式集です。本書から、初めて知る数式や、よく知る数式の意外な一面など、読みどころを、ここにご紹介しましょう! 今回は、学校における数学の授業では何となくスルーしてしまっていた、「0.999…という無限に9が続く小数は、結局ピッタリ1なのか、そうではないのか?」という素朴な疑問について、数式を使って答えを求める過程を追います。 よく見るけど、よく考えたら不思議 これは、誰もが疑問に思ったことがあるであろう、ちょっと不思議な式です。左右の辺の数を比べてみましょう。明らかに、違う