2. イナズマ線 ガントチャートの欠点を修正し、分かりやすくする方法としてイナズマ線という方法があります。これはガントチャートに確認日を基準としたタスクごとの進ちょく率線を引いて表す方法です。計画どおりであれば確認日から直線が引かれ、左に突き出していれば遅れ、右に突き出していれば進んでいることを表します(図2)。 この補助線(イナズマ線)によって、各作業単位の状況は格段に把握しやすくなりますが、これでもまだ全体の進ちょくがどうかという重要なポイントを把握するのは困難です。なぜならば、プロジェクトのタスクは順序依存性に縛られたネットワークでつながっており、個々の作業の重要度や余裕などさまざまです。これらの関係性の影響が分からないイナズマ線では、関係者全員がまず知りたい「このプロジェクトは納期に間に合うのか?」という肝心な質問に正確には答えられないのです。 3. クリティカル・パス法 ならば、