今回は、第1回で紹介した9つのレガシーのうち、5つ目のレガシーである「『サービス業は製造業とは異なり業務の効率化がしづらい』は本当か?」に対する1つのヒントとして、QB HOUSEの事例を紹介する。 サービス業は、生産と消費が同時に行われるという「同時性」をその特徴としている。製造業は、研究開発から調達、生産、物流、販売、サービスと、工程ごとに分けて考えることができる。いわゆるバリューチェーンと呼ばれる一連の業務プロセス単位で効率化を図ったり、業務プロセスのアウトソーシングや整理統合によって効率化を図ることも可能である。しかし、サービス業ではその「同時性」によって工程を分離し、工程単位で効率化を図ることが難しいと言われている。 このことは、確からしいのか否か。QB HOUSEの取り組みは、サービス業であっても業務プロセスを科学的に分析し、効率化を図ることが可能であるということを示唆している