「政治は力、力は数」という言葉がよみがえりました。故田中角栄元首相の言葉です。“復活”させたのは元首相の“秘蔵っ子”、民主党の小沢一郎元代表。小沢氏が昨年の総選挙で政権交代に向け、91人の同党候補者にばらまいた金額は4億5000万円近くにのぼります。看過できない新たな資金疑惑が浮かび上がりました。 (「政治とカネ」取材班) 「チルドレン」大量擁立 先月中に、2009年の政治資金収支報告書の中央分(総務相所管)と地方分(各都道府県選挙管理委員会所管)が出そろいました。これによると、国会議員で、もっともカネを集めたのは小沢氏でした。 その中心が、資金管理団体「陸山会」。小沢氏が支部長を務める民主党岩手県第4区総支部から4億1400万円、小沢氏からの借入金3億7000万円、マンション売却益約7000万円など、約9億1282万円の収入を計上しています。 豊富な資金力を背景に小沢氏は、昨年の総選挙で