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ブックマーク / science.srad.jp (10)

  • 福井・水月湖の湖底から採取した堆積物から、5万年前までの放射性炭素量の記録が作成される | スラド サイエンス

    日欧の研究チームが、福井・水月湖の湖底で採取した堆積物から、地球上の放射性炭素(炭素14)量の11,200年前から52,800年前までの記録作成を完了したそうです。研究成果は10月19日付の米科学誌Scienceに掲載されました(論文アブストラクト、 時事ドットコムの記事、 YOMIURI ONLINEの記事)。 水月湖は水深が深く、直接流れ込む大きな河川もないため、湖底の堆積物が乱されることなく年に1枚ずつ積み重なり、「年縞」と呼ばれる状態になっています(関西電力 - 水月湖の年縞)。研究チームでは年縞の各層で炭素14と炭素12の比率を調べることで、大気中の放射線炭素量の変動を反映した記録の作成に成功しました。このデータの誤差は約5万年で170年程度ということで、放射性炭素による年代測定の精度を大幅に高めることが可能になるとのことです。 余談ですが、屋久島の杉の巨木や寺社建築、仏像に使わ

  • ヘリウムガスをパーティーバルーンに無駄使いするのはやめたほうがいい | スラド サイエンス

    ヘリウムガスをパーティーバルーンの浮揚用ガスに使用するのをそろそろやめたほうがいいのかもしれない。「持続可能な化学」を研究する、Imperial College の Tom Welton 教授の主張によれば、MRI 装置の超伝導電磁石の冷却に使用されているヘリウムガスをもっと大切に使用するべきであるとのこと。ヘリウムガスは天然ガスを産出する際の副産物であり、工業的に生産することができない (BBC News の記事、家 /. 記事より) 。 ヘリウムガスが今日明日に枯渇するということはないものの、ヘリウムガスが枯渇してしまう前に何か手立てを講じなければ、30 年から 50 年の時間軸の中で、非常に重大な問題が起きるとしている。医療機関で欠かすことのできない MRI 装置に使用される磁石はヘリウムガスによって冷却されている。Welton 教授によれば、パーティーバルーンにヘリウムガスを使用

    tkamu
    tkamu 2012/11/28
  • 地中海にて 20 万歳の海草見つかる。世界最高齢記録を更新。 | スラド サイエンス

    地中海に生息する巨大海草の藻場から、世界最高齢となる 20 万歳の海草が見つかったそうだ (The Telegraph の記事、家 /. 記事より) 。 ポシドニアと呼ばれるこの巨大海草は地中海の海中 2,000 マイル (約 3,200 km) に渡り 40 以上の「海中草原」を作り上げている。この度西オーストラリア大学の Carlos Duarte 教授らの研究にて、この海草がおよそ 1 万 2 千〜 20 万年生き続けてきたことが明らかになったそうだ。最も多いのは 10 万年程度の株であるとのことだが、それでもこれまで最高齢とされたタスマニアの植物の 4 万 3 千年を大きく超えている。 この海草は自身のクローンを作り出すことができ、雌雄なく再生できる植物であるという。雌雄が存在する場合には世代交代が行われるためこれほどまで長い年月を重ねることは無いとのことだ。

  • 科学と技術の間に「・」を、首相に法改正を勧告 | スラド サイエンス

    学術会議は、科学技術法を改正して「科学技術」を「科学・技術」と表記するように求める勧告を菅直人首相にした。勧告は「要望」「提言」「声明」など同会議が行う意思表示のなかでもっとも重いものだそうだ(朝日新聞の記事、日学術会議の勧告[PDF])。 勧告によると、「科学技術」は「科学に基礎付けられた技術」の意味で使われがちで、技術重視になると指摘。短期的に結果を求める成果主義に偏り、将来につながる科学の基礎研究が軽視されることを懸念している。また、科学技術法には「人文科学のみに係るものを除く」との規定があるが、人文・社会科学も含め学問全体を施策の対象にするべきだとして削除を求めている。

  • メキシコ湾原油流出事故、核利用をまじめに検討中 | スラド サイエンス

    ストーリー by reo 2010年05月18日 10時30分 ケネディ大統領、世界は平和になりました 部門より 先日 /.J で、"「メキシコ湾原油流出は核爆弾で止められる」と露新聞報道" というストーリーが話題に上りましたが、オバマ大統領は原子力の専門家 5 名をこの事故に取り組ませる事を決定したそうです (Telegraph.co.uk の記事, 家 /. 記事より) 。前回は Komsomoloskaya Pravda がタブロイド紙ということもあり冗談半分に受け取られていましたけど、だんだん洒落にならなくなってきました。 メキシコ湾で発生した原油流出事故はさらに深刻な状態となっており、科学者たちの調査によると流出した原油プルームには長さ 16 km、幅 5 km、厚さ 90 m に達するものもあるとのこと (The New York Times の記事, 家 /. 記事) 。

    tkamu
    tkamu 2010/05/19
  • (自称) タイムトラベラーが LHC で逮捕される - スラッシュドット・ジャパン

    「ブラックホールを作って地球を破壊してしまう危険性があるのでは (NATIONAL GEOGRAPHICS 記事)」と一部で評判の巨大加速器 LHC が最近稼働を再開しましたが (CNN.co.jp の記事) 、その LHC の施設に侵入していて捕まった Eloi Cole なる人物が「自分は LHC の実験を阻止するために未来からやってきた」とのたもうていたそうな (CNET UK の記事より) 。 「俺のいた未来では国家というものはないんだ。ヒッグス粒子の発見でエネルギー革命が起こり、貧困が無くなって誰もがキットカットをべられる共産主義の世界になってる」のだとかいろいろ面白い主張をしてくれているようです。 昨年 LHC を停止させた「フランスパンによる加熱事故」(昨年 11 月のCNET UK の記事) への関与も疑われている模様。Cole 氏はジュネーブの精神病院に送られましたが、

  • 反物質研究者 ソニー映画「天使と悪魔」表現に異例の指摘 | スラド サイエンス

    3 月 18 日、東京大学で反物質の研究を行う早野龍五教授が、ソニーピクチャーズ配給の映画「天使と悪魔」の内容について、反物質の取り上げた方について「危険な印象を持たれ、誤解や不安を与える可能性がある」と異例の指摘を行った (早野教授のニュース, NHK のニュース) 。 早野教授は「天使と悪魔」の虚と実 50 のポイントという Web サイトで詳細を述べている。非科学の知識が拡散する前に、第一人者が判り易く解く努力が今後一層必要になるが、良い前例になると期待する。 非科学 (似非科学 ?) 批判というよりは、フィクションによる誇張や現実とのギャップを丁寧に解説しているという感じ。記者会見まで開いたのは教育の一環といった意図があるのかしらん ? あるいはソニーピクチャーズとのタイアップとか :-)

    tkamu
    tkamu 2009/03/19
  • 記憶に用いられているニューロンの特定に成功 | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2008年09月09日 17時09分 あなたが見ていた動画はこの動画ですね? 部門より ペンシルバニア大学のMichael J. Kahana教授をはじめとする研究チームが、記憶が呼び起こされる際に活動するニューロンの特定に初めて成功したと発表した(研究概要、NY Times記事)。 被験者に5秒から10秒ほどの短い動画を見せ、動画を見ている時と、動画について思い出している時のニューロンの活動を観察するという実験を行ったところ、動画を見ていた時に特に活動していたニューロンが、その動画を思い出した時にも活動していることが観察されたそうだ。さらに、研究チームは活動するニューロンによって被験者が「どの動画を思い出しているか」を判別できたとのこと。 記憶の仕組みは理論としては以前から言われてきたことだが、このように実験で観察されたのは今回が初めてだそうだ。特定のニュー

  • インド防衛省が「宇宙軍」を創設 | スラド サイエンス

    6月10日、インド防衛省は宇宙からの脅威に対抗するための機関を創設すると発表しました(The Inquireの記事)。 インド防衛省のプレスリリースでは、「インドは宇宙を平和目的のために利用したいと思っており、また宇宙を非武装地帯にするというポリシーは変わらないが、現在攻撃衛星のような攻撃的な宇宙システムや新型のリフト、小型の推進器、軍事用の宇宙システムなどが登場している」と述べられており、そのような宇宙からの攻撃に備えるための機関を創設するとしています。 この機関はインド軍や宇宙計画組織、科学・技術関連の研究開発組織を統合したものになるとのことですが、それ以上の詳細は不明で、どの程度の規模になるのか、有事の際に実動する能力のある組織になるのかどうか等はまったく不明です。

  • 「宇宙はドーナツ型」説、復活へ? | スラド サイエンス

    宇宙は「ドーナツ型」であるという説が復活の兆しを見せているそうだ(Nature.com記事、家記事)。以前にも宇宙はドーナツ状で、有限のものが宇宙内で繰り返し写し出されているのではないかという説があったが、何らかの繰り返しパターンを観測することができず下火となっていた。しかし最近の研究では三次元トーラスなどの「ドーナツ型」宇宙モデルがWMAP観測データと合致する可能性が見えてきたとのこと。ちなみに三次元トーラスとは、立方体の上面と下面を貼りあわせて筒状にし、その筒の端の面(左面と右面)を貼りあわせ、さらに前面と後面を貼りあわせたものだそうです。

    tkamu
    tkamu 2008/05/31
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