ブックマーク / synodos.jp (13)

  • 「空襲は怖くない。逃げずに火を消せ」――戦時中の「防空法」と情報統制/大前治 - SYNODOS

    空襲の安全神話 1枚の写真をご覧いただきたい。 畳の上に炎があり、男女3人が水をまいている。昭和13年に東部軍司令部の監修で作られた12枚組ポスターの一つで、今でいう政府広報である。表題には「落下した焼夷弾の処理」とある。 それにしても不思議な光景である。屋根を突き破って落ちてきた割には弱々しい炎。天井や畳は燃えていない。焼夷弾の間近に迫って怖くないのか。アメリカ軍の焼夷弾はその程度のものなのか。一杯目のバケツで水をかけた後は、一体どうするのか。この一つの炎のために次々とバケツリレーをするのか。謎が深まる。 もう1枚。同じ12枚組の1つである。 ショベルの先に小さな「焼夷弾」らしき物体があり、「折よくば戸外に投出せ」と書かれている。こちらも、畳や障子はまったく無傷である。 こんな対処法が可能とは思えない。実戦で使用された焼夷弾は、発火装置と燃焼剤が一体となっており、投下されると数十メートル

    「空襲は怖くない。逃げずに火を消せ」――戦時中の「防空法」と情報統制/大前治 - SYNODOS
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    tkysktmt 2021/08/04
  • オウム真理教をテロ組織と認定 / SYNODOSが選ぶ「ロシアNOW」 | SYNODOS -シノドス-

    1990年代に人気を誇っていた新興宗教団体「オウム真理教」。多くの人はすでに消滅したものと考えていた。しかし実際には、この20年の間、ロシアでの影響力をさらに強めていたのである。 9月末、ロシア最高裁判所はカルト教団「オウム真理教」を「テロ組織」と認定し、活動を禁じるとの決定を下した。13人が死亡、およそ6000人が負傷したあの地下鉄サリン事件から20年が経過した今になってこうした決定が下されたことについて、誰もが驚きを隠せない。 事件後、ロシアの人々は少なくともロシアにおいてあの恐ろしいカルト教団は非合法となり、オウムは過去のものになったものと確信していた。そして2016年4月初旬、ロシア連邦捜査委員会のウラジーミル・マルキン報道官はオウム真理教はテロ組織のリストに加えられていると発表した。 しかしその後、オウム真理教はいかなるブラックリストにも含まれていないことが判明した。そんななかロ

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    tkysktmt 2016/10/05
    “この20年の間、ロシアでの影響力をさらに強めていたのである。 9月末、ロシア最高裁判所はカルト教団「オウム真理教」を「テロ組織」と認定”
  • 誘導ミサイルの製造でカラシニコフ社が好調 / SYNODOSが選ぶ「ロシアNOW」 | SYNODOS -シノドス-

    昨年、米国という従来の銃器市場を喪失した武器メーカー、カラシニコフ社だが、同社は販売市場の多様化を積極的に求めるだけでなく、製造設備を拡張して新たなニッチ市場の開拓を模索している。その最新プロジェクトのひとつは、攻撃ヘリコプター用の誘導ミサイルの製造だ。 2014年にクリミア、ウクライナをめぐり一連の出来事が展開した後では、ロシアを象徴する武器製造業者カラシニコフが、この新たな経済状況で成長を維持するのは困難であろうと誰もが予測しただろう。しかし、(ウクライナ危機におけるロシアの役割をめぐりワシントンによって課された)制裁の結果、米国という主要な銃器市場を失ったにもかかわらず、カラシニコフ社はこの難問に挑んでいる。同社は積極的に新規市場を開拓するだけでなく、生産体制も多様化させているのだ。 2015年2月、同社は、軍民共用無人飛行機とモーターボートの生産という2つの新規プロジェクトへの着手

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    tkysktmt 2015/04/15
    “パイロットが赤外線画像の画面上で標的を見つけると、それをキャプチャし、自動照準システムを有効にする。標的が範囲内に収まると、同システムはミサイルを発射する”
  • 韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題――戦争の記憶と和解/伊藤正子 - SYNODOS

    かつて韓国軍はベトナム戦争に参戦した。精鋭部隊のべ31万人以上を派兵し、5000人前後の死者を出した。この間に生じた民間人虐殺は、最近の「嫌韓」ブームのなかでしばしば取り上げられている。しかしそれは、従軍慰安婦問題などに対する日の責任を問う声への反撃材料として利用することに終始した、生産性のないものである。 ここで論じたいのは、韓国とベトナム双方での虐殺の語られ方である。そして韓国軍による民間人虐殺に関して韓国世論が二分された背景をさぐり、自国の負の歴史を直視することの困難さに触れたい。 さらに負の歴史を記憶し未来の平和に役立てようとする韓国NGOの活動がベトナムで果たした役割について考えたい。 一方ベトナムでは、戦争に関する歴史認識が公定記憶に強く支配されているため、公定記憶になりえない記憶がこぼれ落ち、国際関係に影響を与えない範囲でしか歴史を語れない状況にあることを指摘する。 韓国

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  • 1941年6月22日のナチス奇襲攻撃前に――スターリンは知っていたのか? / SYNODOSが選ぶ「ロシアNOW」 | SYNODOS -シノドス-

    2015.03.30 Mon 1941年6月22日のナチス奇襲攻撃前に――スターリンは知っていたのか? SYNODOSが選ぶ「ロシアNOW」 スターリンはナチスドイツによるソ連への奇襲攻撃の日を知っていたのだろうか。保安機関はこれについてどのような報告をスターリンに行っていたのだろうか。研究者は何十年もの間、これらの疑問の答えに関心を持ち続けている。最近、この問題に関する新たな資料が開示された。(オレグ・モゾヒン、 歴史学博士) スターリンは何度も、ドイツ東部の国境付近に防衛設備が建設されているという情報を受けていた。ソ連内務人民委員部のラヴレンチー・ベリヤ長官は、1940年8月1日の時点で、ナチスドイツがソ連との国境に永久堡塁を建設しているという諜報データを報告していた。 他の報告は、ナチスドイツによるソ連との戦争の準備そのものに関する諜報データであった。 赤軍参謀部は1940年10月

  • 昆虫は痛みを感じているか?――小さな「手乗り家畜」の動物福祉/水野壮 - SYNODOS

    脚を切除されたバッタは、足をかばったり負傷した部位を保護するような振る舞いはしない。一見通常通り飛び、歩行を続ける。また、オスのカマキリは交尾をしているメスに自身の体をべられながらも相変わらず交尾を続ける。 このように、昆虫は身体部分の除去や損傷をしても、歩行・飛翔・摂・交尾といった動作を(少なくとも傍目からは)通常と変わらず継続し続けることがある。これは、脊椎動物が痛みに対して反応するふるまいとは大きく異なり、昆虫が痛みを感じていないことの根拠の一つとされてきた。 しかし、カマキリの羽や脚を切除しようとすれば、あたかも痛みを排除するかのように攻撃的になる行動が見られる。草性のバッタでもカマキリなどにべられる際は手足や触覚をバタつかせ、もがき苦しんでいるようにも見える。 獲物をべるカマキリ 筆者が所属する「用昆虫科学研究会(e-ism)」は、昆虫を科学する研究会である。昆虫を

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  • 薬物依存症は罰では治らない/松本俊彦 - SYNODOS

    わが国では、第二次大戦後より60年あまりものあいだ覚せい剤の乱用問題が続いてきました。覚せい剤は、覚せい剤取締法によって規制されている違法薬物です。そのせいで、一般の人たちはもとより、精神科医のような専門家のあいだでも、薬物依存症は医療的ケアを要する「病気」ではなく、取り締まりの対象となる「犯罪」と見なす人がいまだに多い現状にあります。 しかし、薬物依存症を犯罪として処罰するだけでは限界があります。かつて私は、ある刑務所で「薬物依存離脱教育プログラム」に携わっていました。プログラムは覚せい剤取締法の累犯者を対象とした、1クール12セッションのグループ療法であり、毎回、初回のセッションを私は担当していました。 私は、セッションの冒頭で必ず次のような質問をすることにしていました。 「このなかで、これまで覚せい剤のことで、親、兄弟、友人、恋人、親分、兄貴といった人たちから、『ヤキ』を入れられたこ

    薬物依存症は罰では治らない/松本俊彦 - SYNODOS
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    tkysktmt 2014/12/25
    酒もタバコも麻薬と同じ様なもん
  • 内集団ひいきの武士道vsウィン・ウィンの商人道──システム転換と倫理観のミスマッチ?/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    内集団ひいきの武士道vsウィン・ウィンの商人道──システム転換と倫理観のミスマッチ? 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #リスク・責任・決定、そして自由!#社会関係資 前回の「『流動的人間関係vs固定的人間関係』と責任概念」では、リスクの処理の仕方によって、人間関係のシステムが固定的なものと流動的なものに必然的にわかれることから、責任概念の違いが生じるのだということを見ました。すなわち、固定的人間関係がうまくいくための責任概念が「集団のメンバーとしての責任」で、流動的人間関係がうまくいくための責任概念が「自己決定の裏の責任」だということでした。 今回は、前回に引き続き、拙著『商人道のスヽメ』(藤原書店)でご紹介した、固定的人間関係と流動的人間関係のシステムの違いから起因するいろいろな特徴について見ていきます。 連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 例えば、有名な

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  • スコットランドで何が起こっているのか――民族とアイデンティティを超えた独立運動/久保山尚 - SYNODOS

    スコットランドで何が起こっているのか――民族とアイデンティティを超えた独立運動 久保山尚 スコットランド史、スコットランド政策研究 国際 #スコットランド#独立運動 イギリス[*1]北方のスコットランドは、UKからの独立を問う住民投票を間近に控えている。 2012年にUK・スコットランド両政府間で住民投票開催が合意され、独立賛成派と反対派がキャンペーンを繰り広げてきた。独立賛成・反対への支持は、2013年末~2014年初頭に若干賛成派が伸びを見せたものの、一貫して賛成3割強、反対5割弱程度で推移し、スコットランドはUK内にとどまるものと思われてきた。 しかし8月に入り、独立への支持が急速に伸び始め、最新の世論調査では賛成派が過半数を超える[*2]など、状況は刻一刻と変化している。スコットランドの独立が俄かに現実味を帯びてきているのだ。 いったい何が起こっているのか。何がスコットランド人を独

    スコットランドで何が起こっているのか――民族とアイデンティティを超えた独立運動/久保山尚 - SYNODOS
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    tkysktmt 2014/09/11
  • なぜ、コオロギの鳴き声はそろうのか――『非線形科学 同期する世界』(蔵本由紀)他/今週のオススメ本 / シノドス編集部 - SYNODOS

    なぜ、コオロギの鳴き声はそろうのか――『非線形科学 同期する世界』(蔵由紀)他 今週のオススメ / シノドス編集部 情報 #非線形科学-同期する世界#蔵由紀#NASA――宇宙開発の60年#佐藤靖 世間は夏休みである。夏休みといえば虫取りだと相場が決まっている。たいていの小学生は麦わら帽子に半ズボンで虫取り網を持ち、ぶんぶん振り回さなければならない。そうこうしているうちに、一匹の昆虫が目の前を飛び回り、夢中になって追いかける。気が付いたら野を越え、山を越え、谷を越え、川を越え、全然違う場所にたどり着いていた。そんな経験はないだろうか。 今回紹介するのは、『非線形科学 同期する世界』だ。コオロギの鳴き声が一定にそろい始める、吊り橋を歩く集団の歩調が合い大きく橋がゆれる、コンサート中に拍手がそろう……固有のリズムとリズムがそろった時、同じリズムを刻もうとする働きがあるようだ。書は「同期現

    なぜ、コオロギの鳴き声はそろうのか――『非線形科学 同期する世界』(蔵本由紀)他/今週のオススメ本 / シノドス編集部 - SYNODOS
  • 教育は誰が統治しているんだろう?――教育を構造的に眺める/教育行政学者・村上祐介氏インタビュー - SYNODOS

    大人気コーナー「高校生のための教養入門」。今回お話を伺ったのは教育行政学者の村上祐介先生。あまり馴染みのない教育行政学について、基的なお話を聞いてきました。教育行政学には「教育の行政学」と「教育行政の学」という考え方がある!? 教育委員会ってどうしてあるの? 教育行政学のマニアックな面白さとは? いままさに高校に通っている高校生に、ぜひお読みいただきたいインタビューです。(聞き手・構成/金子昂) ―― 最初に先生のご専門である教育行政学がどんな学問なのかをお教えください。 教育行政学でよく議論になるのが、「教育行政の学」なのか「教育の行政学」なのかなんですよね。これまでは「教育行政の学」として発展してきたのですが、最近は「教育の行政学」も必要なのではないかと考える研究者も出てきていて、ぼくもそのひとりです。 ―― ふたつの違いをお聞きする前に、まずは「行政学」と「教育行政」について教えて

    教育は誰が統治しているんだろう?――教育を構造的に眺める/教育行政学者・村上祐介氏インタビュー - SYNODOS
  • 「21世紀最大の難問」――『ナショナリズム入門』(植村和秀)他/今週のオススメ本 / シノドス編集部 - SYNODOS

    数学の図形問題。「複雑怪奇!絶対解けない!」とあきらめていても、補助線を一引くだけで、解けてしまうことがある。 今回、紹介する『ナショナリズム入門』では、21世紀の最大の難問「ナショナリズム」を扱っている。「ナショナリズム」を「『ネイション』への肯定的なこだわり」と定義し、ネイションとは何か、を考察する。ここで「ネイション」と表記することが、ナショナリズムを解き明かす補助線になっている。 ネイションとは、国家や国民、民族と日語で翻訳される。しかし、日は国家と民族とが一致している、世界的にも珍しいネーションだ。(アイヌや沖縄という例外はある)。なので、多くの日人にとっては、「ネイション」の感覚の理解が難しい。「国家」「国民」「民族」という日語を当てはめると、どうしても、日の事例に即した意味合いを持ってしまう。そこで、「ネイション」と言葉をそのまま使用することで、日の感覚を一度離

    「21世紀最大の難問」――『ナショナリズム入門』(植村和秀)他/今週のオススメ本 / シノドス編集部 - SYNODOS
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    tkysktmt 2014/08/04
  • 現代美術のハードコアはじつは世界の「宝」である/東京国立近代美術館・主任研究員 保坂健二朗氏インタビュー - SYNODOS

    東京・竹橋の東京国立近代美術館で、『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより』という、ちょっと変わったタイトルの展覧会が開かれている。ヤゲオ財団は、世界トップクラスの美術コレクションを持つ台湾の財団で、理事長のピエール・チェン氏は大手パッシブ(電子部品)メーカー、ヤゲオ・コーポレーションのCEOを務める実業家でもある。展では、約400点のコレクションから74点が展示される。特徴は、「美術史的価値」と「経済的価値」とを並行して提示しているところだ。そのような試みができるのは作品がどれもミュージアム・ピース(美術館に収められてしかるべき一級品)だからであるが、「なぜこの作品が何億円もするの?」という素朴な疑問を一緒に考えようとしてくれた展覧会は今までになかったような気がする。企画者である保坂健二朗さんに話を聞いた。(聞き手・構成/長瀬千雅) ―― ヤゲオ財団コ

    現代美術のハードコアはじつは世界の「宝」である/東京国立近代美術館・主任研究員 保坂健二朗氏インタビュー - SYNODOS
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    tkysktmt 2014/07/05
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