とある土曜日。サッカー部で雨中練習の後、部室で身体を拭き、体力づくりのために体操着(私の学年はえんじ色)に着替え終わった時。 「おい、グラウンドにボールが1個残ってるぞ!何してるんだ?!」 と先輩からお叱りの言葉。グラウンドにボールが残っていないか点検するのは後輩の仕事である。気をつけてはいても、普段あまり使わないゴム製のボールが混じったりすると起きてしまうことがあった。 <※ この記事は前回のスピンオフ記事です。> 未読の方は↓を先に読むことをお勧めします。 あらま。泥のグラウンドにポツンと佇むボールはどこか寂しそうだった。 ぬかるみのサッカーボール 残ったボールを取りに行くのも後輩の仕事だ。しかし、先ほどまで泥の中を走って練習していたのだから、グラウンドはトンボ掛けをしていてもぬかるみ状態。グラウンドにたくさん足跡がつくのも、取りに行った際に体操着に泥ハネがつくのも嫌だった。 こういう