都市対抗野球大会の始球式に登板した元プロ女子野球選手の高坂峰子さん=東京ドームで2010年9月3日、小林努撮影 都市対抗野球大会では、希望した家族による始球式を行っており、3日第2試合は、昭和20年代に人気を博した女子プロ野球の元選手、高坂峰子さん(77)=大阪市大正区=が登板した。 希望した家族による始球式が行われるのは2~5日。提出された作文などを基に選ぶ。高坂さんは16歳の時、「大阪ダイヤモンド」に入団し、内野手や捕手として出場。喜寿を迎えた今も草野球チームで活躍する。この日は、現役当時の愛称「ミミー」と背中に入ったユニホーム姿で、長男明郎さん(54)が構えるミットにノーバウンドの1球を投じた。 若き日には後楽園球場でプレーしたこともある高坂さん。スタンドの大喝采(かっさい)を浴び、「東京ドームで投げるという夢がかなった」と少女のようにほおを紅潮させた。【浅野翔太郎】