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国会図書館のホームページで「水にぬれた資料を乾燥させる」方法が公開されており、「これはすごい」「参考にしたい」といったネットユーザーの声が集まっています。うっかり本を濡らしてしまったときに、きれいに乾かすテクニックとして活用できそうです。 「水にぬれた資料を乾燥させる」のページ 掲載されているのは「修復に関して専門的な知識や技術を持たない図書館員が一般的な資料に対して手当てを行う」ことを前提にしたテクニックとのことで、特殊な薬剤などは使わず、身近にあるもので対応ができるようになっています。 サイトを見てみると、送風する前の下準備や、ページの波打ちを防ぐためのテクニックなどがとても参考になります。手順が分かりやすく紹介されていますので、詳細は国会図書館のページで確認して下さい。 また、粉消しゴムを使った資料のクリーニング方法や、埃の払い方などのテクニックも公開されていますので、こちらも参考に
id:yaneurao:20091001でFUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500を買って書籍を裁断してスキャンした話を書いた。 「もうどうせ残りの本は売ってもたいしたお金にもならないし」と書いたが、取り込んだ書籍の数は3,000冊強。総スキャンページ数、262,845枚。消耗品のパッド交換4回。ローラー交換2回。1冊の平均価格は3,000円程度。全体でおおよそ1,000万円。今回は、気がついたらこれだけの本を切り刻んでいた。id:yaneurao:20060131の本棚に換算すると14個分である。 たぶんアマゾンで売れば、その1/3ぐらいのお金にはなっていただろうから、ちょっともったいない気もする。私も当初はそこまで本を徹底的に切り刻む気はなかったのであまり気にもかけてなかった。 そこで、どうしてこんなことになったのか、つらつら考えてみた。 ■ 切り刻まずに取り込ん
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Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
このブログの読者の方にはおなじみ、毎日新聞の小島正美記者の新刊が出ましたのでご紹介します。[asin:4885553970:detail] 本書は、記者の立場から見た放射能関連報道が煽られる原因分析と震災後の報道や対応についての座談会からなる2部構成となっています。 ニュースの大きさを決める方程式「リスク」についてよく使われる説明に次のような式があります。リスク = ハザード × 発生頻度本書では、これになぞらえて、報道のされやすさについて、次のような式が提唱されています。ニュースの大きさ(伝搬力)= 特異的なこと × 物語 × アクション この式をもとに、被曝について危険性を訴える主張をしていた方々についての検証が行われます。例えば、菅谷昭・松本市長、児玉龍彦・東京大学教授、肥田舜太郎医師などです。この式は著者が提唱したものですが、応用の幅が広いように思えます。今後、特異な報道を目にした
96作品が寄せられるも、残念ながら受賞作なし! 今年最初の選考座談会は、いつになく沈んだムードで進行……。投稿者諸氏の奮起を期待する!! 太田 いやー、今回はなんかテンション上がんないよね……みんなもそうだと思うけど。 岡村 気が重いです……。 柿内 つまらないのばっかりでしたからね……。 平林 とはいえ、座談会をやらないわけにもいかないので始めましょうよ(笑)。 太田 ええー、始めちゃうの? 山中 (強引に)じゃあ、僕が進行をやりますよ! はい、まずは『異世界リベンジ』から。これは竹村さん? 竹村 僕が振り分けられた中では一番いいなと思いました。この方は皆勤賞なんですね。 太田 前は誰が読んでるの? 竹村 前は平林くん、その前は岡村くん、最初は山中くんですかね。 山中 すごい、総なめにする勢いだ(笑)。 竹村 他の方は割と手先で書いている感じがあるんですけど、この方は参考文献をいろいろと
「マイベスト新潮文庫」を探すべく、書棚と脳裏を漁るのだが……出るわ出るわ、記憶からも積山からも怒濤のごとく、文芸、海外、歴史、冒険、ミステリ、ファンタジー、ドキュメンタリー、エッセイ……ありすぎて選べない。 だから、も一つ「しばり」を設ける。それは「徹夜小説」であること。ひたすら面白く、寝食を忘れて読みふけった鉄板を挙げる。くれぐれも、明日がお休みの夜を見計らって手にしてほしい。 ■「シャンタラム」 グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ 未読なら、おめでとう。「これより面白いのがあったら教えてくれ」という傑作だから。憑かれたように読みふけり、時を忘れる夢中本だ。(わたしは4回乗り過ごし、2度食事を忘れ、1晩完徹した)。巻措く能わぬ程度じゃなく、手に張り付いて離れない。とにかく先が気になって気になって仕方がない。前知識は邪魔、完全に身を任せて、物語にダイブせよ。 とはいうものの、蛇足気味に補足
SF > SF SF > 連作短編集 創元日本SF叢書 判型:四六判仮フランス装 ページ数:284ページ 初版:2012年3月30日 ISBN:978-4-488-01815-3 Cコード:C0093 装画:瀬戸羽方 装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。 第33回日本SF大賞受賞 第1回創元SF短編賞 山田正紀賞 第147回直木賞候補 ●堀晃氏推薦――「盤面から理性の限界を超えた宇宙が見える」 ●山田正紀氏推薦――「これは運命(ゲーム)と戦うあなた自身の物語」 ●飛浩隆氏推薦――「宮内はあなたの瞳(め)に碁石(いし)を打つ。瞬くな」 彼女は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった──若き女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作にはじまる全6編。同じジャーナリストを語り手にして紡がれる、盤上遊戯、卓上遊技をめぐる数々の奇蹟の物語。囲碁、チェッカー、麻
『名指しと必然性』の訳者による、初めての日本語による著書。 トピック毎に分かれた章立てになっているが、特に従来の分析哲学入門と比べると*1、クリプキに割かれている部分が多いのが特徴的ではないかと思う。 かなり八木沢流に噛み砕いて書かれている感じがする。そこを読みやすいと思うか、読みにくいと思うかは人それぞれかなと思う。様々な具体例(?)を出してくるのは分析哲学ではよくあることなので、具体例を出しながら説明するのは普通と言えば普通だけれど、「「真夜中の静寂」という展覧会で出品したU子が「丑三つ賞」を受賞する」とか、多少独特な感じはある。 それから、訳語などが定訳からは離れているところがある。冒頭で人名などについては触れられているが(「クォーク」を「クワーク」と書くのはすごく違和感があるが、分析哲学者のあいだではそのような発音が定着しているらしい)、本や論文のタイトルも定訳とは違っているものが
ちくま新書から出た分析哲学の入門書。 分析哲学の入門書というと、先日、講談社選書メチエから、八木沢敬『分析哲学入門』という本も出ているが、この両者はある意味ではよく似ているし、ある意味では結構違う。 どちらも分析哲学とは何かというところから始め、言語哲学について説明したあと、クリプキを挟んで、心の哲学と形而上学へと至るという構成になっている。 新書と選書という違いはあるが、どちらも大体同じページ数であり、コンパクトながらもぎゅっと詰め込まれている。どちらも入門書として丁寧に書かれていると思う。 両者の共通点として、入門書としては珍しく、筆者の自説が展開されているところもあるだろう。青山本におけるそれは後述するが、八木沢本では例えば様相実在論の主張などがそれにあたる。 この両者の違いはいくつかあるが、まずは文体の違いが大きいだろう。 心の哲学における機能主義について説明しているところから引用
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