共和党は「トランプの党」になった まるで大統領選のような盛り上がりを見せた米中間選挙が終わった。 米国の経済は絶好調、しかも共和党に有利な選挙区割りにもかかわらず民主党は下院で多数派を奪取。上院では敗れたものの、そもそも今回は改選議席35議席中、民主党が26議席。しかも保守的な州での戦いが多かった。にもかかわらず、失ったのが最大2議席(11月15日現在)というのは善戦とも言える。 世論の反トランプ感情を追い風に、2020年の大統領選へ向けた手応えを感じたのではないか。2020年、2022年の選挙では、今回とは逆に、共和党議員の改選議席が多くなり、リベラルな州での戦いが中心になる。 かたや、トランプ大統領からすれば、下院は失ったものの、大統領の党が議席を失うことはごく一般的である。過去の選挙と比べて、今回、とくに大敗したわけではない。逆に、上院で議席を積み上げた大統領は過去105年で5回しか