GoogleやAppleといったテック企業の参入や、日本全国各地での実証試験の実施など、一時は大きな話題となった車の自動運転。ところが、以前と比べるとテレビやネットニュースを通じてその話題に触れる機会が減った印象がある。 これは“ブーム終焉”を意味するのだろうか。それとも、研究開発期から本格普及期に向けた「最終準備段階に入った」と解釈すればいいのだろうか。 国がオールジャパン体制で進めている「SIP-adus」の試乗会で、自動運転に関わる各方面の声を拾ってみた。 本題に入る前に、SIPについて簡単に説明しておこう。SIPは「戦略的イノベーション創造プログラム」のこと。全部で12分野あり、adus(オートメイテッド・ドライビング・フォー・ユニバーサル・サービス)はその1つだ。 SIP-adusは、デジタル庁と内閣府が司令塔となり、関係各省庁や自動車メーカー等の民間企業、大学等が連携して行う、