長期金利が0.7%台まで上昇した。2014年以来のことである。きっかけは、植田和男総裁(写真)の発言である。5月25日、都内で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 14日] - 長期金利が0.7%台まで上昇した。2014年以来のことである。きっかけは、植田和男総裁の発言である。9月9日付読売新聞朝刊のインタビューでは、今年末利上げの可能性への言及があった。「来年(2024年)の賃金上昇につながるか見極める段階だ。十分だと思える情報やデータが年末までにそろう可能性もゼロではない」と述べた。 これは、マイナス金利を解除するタイミングについて述べたと考えられる。安定的に2%を上回る物価上昇が見通せるという条件がクリアできれば、それはマイナス金利解除を意味する。いよいよ本格的な出口政策だ。 インタビューの中では「賃金上昇を伴う持続的な物価上昇に確信が持てた段階になれば