中央銀行の金融政策のベクトルが利上げから利下げへと切り替わるまでのインターバルは、どのくらいの長さだろうか。金融市場が現在、強い関心を寄せているテーマである。上野泰也氏のコラム。写真は都内で2013年4月撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai) [東京 27日] - 中央銀行の金融政策のベクトルが利上げから利下げへと切り替わるまでのインターバルは、どのくらいの長さだろうか。金融市場が現在、強い関心を寄せているテーマである。 米債券市場のプレーヤーの多くは、5%ポイントを超えるほど大幅でかつ急速な利上げによって、米国の景気はリセッション(後退局面)入りするだろうと予想した。そして、景気の落ち込みが深くなることを防ぐ狙いから、米連邦準備理事会(FRB)は比較的早いタイミングでフォワードルッキング的に利下げに踏み切るだろうと読んでいた。
![コラム:予想される米政策金利高止まり、円高の動きは緩やかに=上野泰也氏](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e3c59b6e2a8e08ec160517f25ef71fd3bbbe07ed/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.reuters.com%2Fresizer%2Fv2%2FG3M7B4BPLNKXDAF4L2T4B6WKTA.jpg%3Fauth%3D67534f54e6440c7aebc84a79aea001f3485cfbcf6e557ee28cab7e486ff4e1a6%26height%3D1005%26width%3D1920%26quality%3D80%26smart%3Dtrue)