日本の大型連休中に起きたドル売り・円買い介入の「覆面」が剥がれつつある。植野大作氏のコラム。写真は東京都内で2021年撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 10日] - 日本の大型連休中に起きたドル売り・円買い介入の「覆面」が剥がれつつある。財務省は5月31日、4月26日─5月29日の間に行った外国為替平衡操作(為替介入)の実施金額が9兆7885億円だったことを明らかにした。 介入の対象となった外貨や売買の実施日が公表されるのは8月上旬なのでまだ断定はできないが、世界標準の為替市場日付で4月29日と5月1日に行ったドル売り/円買い介入の金額である疑いが濃厚だ。1週間の円買い介入額としては過去最大だったことになる。